米Netskopeの調査研究部門であり、クラウド関連の脅威を中心に独自のリサーチを行うNetskope Threat Labsは、Netskopeプラットフォームで追跡している重大なサイバー脅威に関する、2024年2月の統計を発表した。
同統計によれば、HTTP/HTTPSマルウェアのダウンロードのうち49%は、一般的なクラウドアプリケーションから配信されている。過去6か月間にわたって、一般的なクラウドアプリからのマルウェアダウンロードの割合は、50%前後で推移した。
マルウェアのダウンロードを検出したアプリの数は大幅に増加し、過去最高の215アプリに上っている。
マルウェアのダウンロードに利用されたクラウドアプリとしては、もっとも普及している企業向けクラウドアプリであるMicrosoft OneDriveが1位となった。なお、OneDriveは6か月以上にわたって首位を維持している。2023年の後半6か月間に使用されたアプリと比較して、上位10種に大きな変化はなく、GitHubはこれまで常にトップ10圏内だったが、2023年11月以来はじめて上位3位以内に戻っている。
2024年2月に検出されたマルウェアダウンロードのうち、62%は新しいマルウェアファミリまたは過去6か月間で確認されたことのない新たな亜種であり、残り38%は過去6か月間に観測されたサンプルと同種のもので、現在も活動が確認されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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