米Microsoftは、モバイルアプリフレームワークReact NativeのWindows版であるReact Native Windowsの最新バージョン「React Native Windows 0.74」を、5月24日(現地時間)にリリースした。
React Native Windows 0.74では、ビューマネージャにおいて新たにAllowUncapturedフラグを使用してポインタを制御できるようになり、最初の押下後であってもPointerMovedのようなイベントを継続的に受信可能となり、従来の境界を越えて要素をドラッグするといった、より洗練された操作を実現している。
あわせて、npx create-react-native-libraryコマンドとシームレスに統合されたテンプレートが新たに導入されたほか、最新のC++20標準の採用、コミュニティからのフィードバックに応えたPressableコンポーネント強化の一環として、disabledプロパティのネイティブサポート導入による、コンポーネントが無効になっている際のonKeyDownイベントハンドラ動作の改善などが行われた。
さらに、WebデバッグとPaperアプリにおけるCoreAppオプションが廃止されるとともに、ScrollViewのモメンタムスクロールにおける問題の解決、HTTPレスポンスからのメモリリークの防止、シャットダウン中のUISchedulerにおけるデッドロックの解決など多数のバグへの対処による信頼性の向上、React Native Galleryアプリの改善を実施している。
なお、React Nativeの最新レンダリングシステムであるFabricのサポートに向けた努力も、継続されているという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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