Rust Foundationは、安全性が重視されるソフトウェアにおける、Rustの責任のある使用に特化した新たなグループ「Safety-Critical Rust Consortium」(安全性重視のRustコンソーシアム)の結成を、6月12日(現地時間)に発表した。
同コンソーシアムには、Rust Foundation、AdaCore、Arm、Ferrous Systems、HighTec EDV-Systeme GmbH、Lynx Software Technologies、OxidOS、TECHFUND、TrustInSoft、Veecle、Woven by Toyotaが結成メンバとして参加する。
同コンソーシアムは、安全性重視なソフトウェア(障害が発生すると人命に影響が及んだり、環境や財産に重大な損害を与えたりする可能性があるシステム)における、Rustの責任ある使用をサポートすることをおもな目的としている。
活動は、公的な憲章と目標の作成からスタートし、会議の議事録は継続的に公開される。同コンソーシアムは、Rust Foundationのプロジェクトディレクターと、Rustプロジェクトチームのメンバを通じて、Rustプロジェクトと連携する。活動範囲は憲章に記載され、産業および法的要件を満たすためのガイドライン、リンター、ライブラリ、静的解析ツール、形式手法、言語サブセットの開発などが含まれる。また、同コンソーシアムによる成果物は、他のRustプロジェクトの取り組みとの互換性が維持されつつライセンスされる。
そのほか、既存の学術チームやFOSSプロジェクトへの助成金といった、Rust Foundationが資金提供している実装作業をさらに推進し、Rust Foundationが資金提供している作業はすべて上流に提出されるとともにFOSSとしてライセンスされ、すべての仕様が自由に利用可能になる。また、SAE JA1020など既存の安全性が重要なプロジェクトや標準との調整、およびさらなる拡張も試みるという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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