WebブラウザLadybirdの開発チームは、アメリカにて非営利団体「Ladybird Browser Initiative」を設立したことを、7月1日(現地時間)に発表した。
Ladybirdは、他のWebブラウザからコードを借用することなく、Web標準に基づきつつまったく新しいエンジンを使用している。当初は、UNIXライクなオープンソースのデスクトップOSであるSerenityOSにおける、質素なHTMLビューアだったが、その後LinuxやmacOS、その他UNIX系システムをサポートする、クロスプラットフォームブラウザプロジェクトに成長した。
現在、GtHubにおけるイシューやプルリクエストの管理、Hacker Newsへのコメントといった、日常的なブラウジングに対応し、コントリビュータのコミュニティによって積極的にバグ修正や機能追加が行われており、ブラウザとして日々改善されている。
しかしながら、Web関連のあらゆるタスクに使用可能で、高速で安定し、Web標準をサポートし、プライバシーを保護するWebブラウザとしての完成にはまだほど遠い。
今回の、Ladybird Browser Initiativeの設立はこれらの目標を達成すべく、Ladybirdの開発を推進し、あらゆる形態や規模の支援を受けやすくすることを目的としている。
Ladybirdは、ユーザーからの収益に頼る従来のビジネスモデルとは異なり、オープンWebに関心を持つ企業や個人からのスポンサーシップと寄付によって資金を賄っており、Ladybird Browser Initiativeは無制限の寄付以外で企業との取引や収益を追求することはなく、ソフトウェアとそのソースコードは永久に無料で利用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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