米GitHubは、エンタープライズ用途向けのソフトウェア開発用セルフホステッドプラットフォームGitHub Enterprise Serverの最新バージョンとなる、「GitHub Enterprise Server 3.14」のリリース候補版を、8月7日(現地時間)に公開した。
GitHub Enterprise Server 3.14では、リクエストが多かったエンタープライズID管理機能であるSCIM(System for Cross-domain Identity Management)がパブリックベータ版で利用可能になっており、SCIM APIを通じて新しいユーザーアカウントとグループの自動プロビジョニングがサポートされている。
あわせて、SAML設定がエンタープライズ設定ページにおいて読み取り専用構成として表示されるようになり、エンタープライズ管理者はエンタープライズインスタンスのSCIMサポートと同じ場所でこれらの設定を表示できるようになった。また、カスタム組織ロールが導入され、組織の管理業務の一部を信頼に足るチームやユーザーに任せられるようになっている。
さらに、リポジトリルールのコードスキャンオプションがパブリックベータ版で利用可能になり、ステータスチェックに頼るのではなく、プルリクエストのマージをブロックする専用のコードスキャンルールを作成できるようになり、コードベースに新たな脆弱性が導入されるのを防ぐことが、これまで以上に容易になった。
ほかにも、Dependabotのグループ化されたセキュリティ更新が一般提供されるとともに、第2世代VMのサポートによってオペレータがGitHub Enterprise Serverアライアンスを垂直に拡張することが可能になっている。また、複数のレプリカノードを持つインスタンスにおいて、単一の設定実行ですべてのノードのレプリケーションを開始または停止するために、ghe-repl-start-allコマンドとghe-repl-stop-allコマンドが使えるようになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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