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キッカケクリエイション、ITエンジニア業界の現状に関する調査結果を発表

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 キッカケクリエイションは、IT系企業の経営者・役員、およびITエンジニアから同職種への転職経験のあるITエンジニアを対象に実施した、ITエンジニア業界の現状に関する調査の結果を、8月8日に発表した。同調査は、7月26日〜28日の期間に行われ、IT系企業の経営者・役員224名、ITエンジニアから同職種への転職経験のあるITエンジニア256名から有効回答を得ている。

 調査対象のうちIT企業経営層に、システム開発において短納期や低予算の下請け案件が多いと感じるかを尋ねたところ、「そう思う」(29.0%)と「ややそう思う」(36.6%)を合わせた割合が約7割を占めた。

 同じくIT企業経営層に、多重下請け構造を脱却するためには何が必要だと思うかを尋ねた質問(複数回答)では、「スキルの高い人材の確保」(59.8%)がもっとも多く、以下「営業力の強化」(47.3%)、「社内のITエンジニアへの教育」(39.7%)が続いている。また、多重下請け構造脱却のために行っていることとしては(複数回答)、「スキルの高い人材の確保」(36.2%)が最多となり、「社内のITエンジニアへの教育」(34.8%)「営業力の強化」(29.9%)がそれに続いた。

 IT企業経営層のうち、多重下請け構造を脱却するために必要だと思うこととして、「スキルの高い人材の確保」を挙げた人に、「スキルの高い人材の確保」を行う上での課題を尋ねたところ(複数回答)、「スキルの高い人材が少ない」(49.4%)という回答がもっとも多く寄せられている。また、どのようなスキルを有する人を求めているかを尋ねた質問(複数回答)では、「基本設計力」(63.0%)、「要件定義力」(58.0%)、「実装力」(42.0%)が上位を占めた。

 IT企業経営層のうち、多重下請け構造脱却のために行っていることとして、「社内のITエンジニアへの教育」と答えた人に、どのような教育を行っているかを尋ねたところ、「先輩社員による講義の実施」(48.7%)が最多となり、以下「外部スクール参加への受講料のサポート」(41.0%)、「資格試験受験の受験料サポート」(39.7%)が続いている。また、IT企業経営層のうち、「社内のITエンジニアへの教育」を行っていない人に、その理由を尋ねた質問では、「教育で賄いきれないと感じている」(34.3%)がもっとも多かった。

 調査対象のうち、ITエンジニアから同職種への転職経験のあるITエンジニアに、ITエンジニアからITエンジニアに転職した/転職する際の、転職の理由を尋ねたところ(複数回答)、「給料UPのため」(62.9%)が他に大きな差をつけて最多となっている。また、転職時における会社選びの基準としては(複数回答)、「給料」(63.3%)が、こちらも他に大きく差をつけてもっとも多かった。

 同じく、ITエンジニアから同職種への転職経験のあるITエンジニアに、転職活動中に感じた課題を尋ねた質問(複数回答)では、「よい条件の会社が見つからない」(44.1%)が最多となったほか、「自身の求める給料に対し、スキルが足りない」(31.3%)を挙げる回答も多い。

 同じく、ITエンジニアから同職種への転職経験のあるITエンジニアに、現職・前職でより一層実務経験を積んでいれば、より求める条件に沿った企業に転職できると思うかを尋ねたところ、「そう思う」(29.7%)と「ややそう思う」(47.3%)を合わせた割合が約8割を占めた。一方で、現職の教育制度に満足しているかを尋ねた質問では、「満足している」(14.5%)と「やや満足している」(35.2%)を合わせた割合が半数未満に留まっている。

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