米Dockerはクライアント向けコンテナ基盤「Docker Desktop」の新バージョン「Docker Desktop 4.33」を9月3日(現地時間)に公開した。Docker DesktopはWindows、macOS(Intel/Apple Silicon)、Linux(Intel/Arm)で動作する。
今回の新版では、コンテナ作成時に「NVIDIA AI Workbench」を組み込めるようになった。これで、CUDAやPyTorchなどのツールやライブラリのほか、各種言語モデルなどを収録したコンテナを簡単に作成することが可能になり、機械学習のモデル開発や、機械学習を利用したアプリケーションの開発が容易になる。
また、バージョン4.32で早期アクセスとして提供を始めていた、Windows向けの「.msi」形式インストーラーの提供を正式に開始した。これにより、企業や団体で大量の端末にDocker Desktopを導入する際に、ネットワーク経由の一括インストールが可能になり、デスクトップに同じショートカットを作成させるなどの設定も一括でできるようになる。
ほかには「localhost」を指定してネットワーク接続を試みたときに、端末そのものではなく、端末上で動作しているコンテナに接続するようにする設定が使えるようになったり、WindowsのWSL2環境でコンテナやイメージなどを削除したときに、空いた分のストレージ空間を自動的にWindows OSに戻すようになるなどの新機能が加わった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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