米Microsoftは、クラウドのデータベースサービス「Azure Cosmos DB」のスケーリング機能を改善したと9月25日(現地時間)に発表した。
Azure Cosmos DBは、負荷がかかると自動的に処理性能を引き上げる自動スケーリング(Autoscale)機能を備えている。しかし、複数のパーティションに分割している場合にこの機能が働くと、最も負荷がかかっているパーティションに合わせて、全てのパーティションを一様にスケールアップさせてしまう。一部のパーティションにしか負荷がかかっていないときにこの機能が働くと、大部分のパーティションが不必要にスケールアップすることになり、その分余計に料金がかかってしまう。
そこで今回、動的スケーリング(Dynamic Scaling)と呼ぶ機能を導入した。これは、負荷がかかっているパーティションを識別して、必要な部分に限ってスケールアップする機能だ。複数のリージョンにまたがってパーティションを分割している場合も、必要な部分だけをスケールアップさせる。
この機能は2023年11月からプレビューとして提供してきたもので、今回が正式に提供開始となる。Microsoftによると、プレビュー段階から利用していたユーザーは、利用コストを15〜70%削減できているという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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