米Microsoftは、クラウドコンピューティングサービス「Microsoft Azure」の開発者向けコマンドラインツール「Azure Developer CLI」の2024年10月版(バージョン1.10.2)を10月14日(現地時間)に公開した。Azure Developer CLIはMITライセンスで公開しているオープンソースソフトウェア。
今回の新版では、サーバーレスコンテナサービス「Azure Container Apps」で、アプリケーションをデプロイする際に、アプリケーション内で使用するAPIのバージョンを指定できるようになった。この機能を使うにはまず、プロジェクト名や使用言語、APIバージョンなどをYAMLファイルにまとめる。そして「azd」コマンドを実行してデプロイする際に、コマンドの引数にYAMLファイルを指定する。
Microsoftは、この機能を利用することで、互換性がないバージョンのAPIを使ってしまう可能性を下げることができるとしている。そして、APIのバージョンなどの設定情報をコードとは別に管理することが可能になるともしている。
そして、「azd down」コマンドを実行してデプロイしたアプリケーションを削除する際に、反応がなくなって異常停止したように見えていたところを、アニメーション表示を続けて動作が続いていることが分かるように修正した。また、azdコマンドで使用できる環境変数をまとめた文書を作成し、GitHubレポジトリで公開した。
Azure Developer CLIは、Windows(x64)、macOS(x64、Apple Silicon)、Linux(x64、Arm64)に対応する(Arm64のWindowsに対応するバージョンはアルファ版)。また、コードエディタ「Visual Studio Code」やオンライン開発環境「GitHub Codespaces」でも、機能拡張を導入することで使用できる。さらに、Windows向け統合開発環境「Visual Studio」でも、設定を変更することで利用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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