米Google Cloudは、AlloyDBのダウンロード版であるAlloyDB Omniが、「AlloyDB Omni 15.7.0」としてバージョンアップしたことを、11月16日(現地時間)に発表した。
AlloyDB Omni 15.7.0では、標準的なPostgreSQLと比較して2倍以上高速化されており、ほとんどのチューニングがあらかじめ行われているため、特別な構成は必要ない。
あわせて、超高速ディスクキャッシュの導入によって、高速ながら必ずしも耐久性があるわけではないローカルのストレージデバイスを、PostgreSQLにおけるバッファキャッシュの拡張機能として構成できる。
さらに、カラム型エンジンがデータを格納するための高速ローカルストレージデバイスを構成可能となり、分析クエリを実行できるデータ量が増えている。
また、新たに利用可能なインデックス型として、ScaNNインデックスが導入された。AlloyDB AIのScaNNインデックスは、最大4倍高速なベクトルクエリの提供によって、標準状態のPostgreSQLにおけるHNSWインデックスを上回るパフォーマンスを実現している。また、迅速なインデックスの作成やメモリ使用率の最適化を実現できる。
そのほか、AlloyDB Omni Kubernetesオペレータのバージョン1.2.0もリリースされており、高可用性が有効になっている場合のヘルスチェックの設定オプションのサポート、ディザスタリカバリのためのセカンダリクラスタがプライマリに昇格された際に高可用性を有効化する設定のサポート、PostgreSQLログファイルによって使用されるストレージ領域の管理に役立つログローテーションのサポートが追加された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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