はじめに
前回の記事では、DirectShowを使ってAdvanced/W-ZERO3 [es]上で動作する簡易音声レコーダアプリを作成しました。しかし出力されるファイルが一般的なWAV形式ではなくASF形式でした。本稿では、独自のDirectShowフィルタを作成することにより、WAV形式で出力できるようにします。
これまでの記事
本稿は前回の記事の続編です。前回の記事も参照ください。
対象読者
以下のアプリケーションを開発したことがある人。
- C++言語を使ったアプリケーション
- Windows Mobile用アプリケーション
- COMを使ったアプリケーション
作成/実行環境
- Visual Studio 2008
- Windows Mobile 6 SDK
- Windows Mobile Device Emulator日本語イメージ
- Advanced/W-ZERO3 [es](WS011SH)
- Windows CE 5.0 Platform Builder(評価版はこちら)
- regsvrce.exe(eVC++4.0 に含まれています)
DirectShowクラスライブラリの用意
はじめに、Windows CE 5.0 Platform Builder をインストールしてください。インストールするときは、下図のようにインストールオプションで「ARMV4I」を選択してください。
インストールが終わると「C:\WINCE500\PUBLIC\DIRECTX\SDK\LIB\ARMV4I」にデバッグ版とリリース版のクラスライブラリがあります。