ユニットテストの自動生成
一般的には、生成したプログラムをテストする際にユニットテストを実施します。今回のAmazon Qのアップデートで、ユニットテストのテストコードを自動生成できるようになりました。
Node.jsのコードでユニットテストの自動生成を試すため、「/test」とAmazon Qにチャットしたところ、サポートしていない言語であると指摘されました。執筆時点でサポートしている言語はJavaとPythonのみで、それ以外の言語の場合はテスト実施のための提案をする仕様のようです。
ユニットテストの生成を確かめるために、Pythonのコードを用意し、テストの自動生成を実行しました。
約1分後には以下のようなユニットテストのコードが生成されました。
なお、私が作成したコードに対するユニットテストをそのまま実行すると、いくつかの項目でテスト結果NG(AssertionError)になるような項目がありました。
コードで定義していないような処理結果を期待するようなテスト項目も含まれていたため、自動生成されたコードはたたき台としての利用が良いかもしれません。
ドキュメントの自動生成
生成したプログラムについて、その概要や使い方を共有するためにドキュメントを書く開発者は多いでしょう。「/doc」とAmazon Qにチャットすることで、プログラムの内容をドキュメント化することができます。
上記によって以下のREADMEファイルが生成されました。
今回生成されたファイルには、以下のセクションが記載されていました。
- リポジトリ構造
- 利用方法
- データフロー概要
なお、Amazon Qにセクションの追加や削除、特定セクションの詳細化も指示できるため、各チームで定義したルールに則ったドキュメント作成も可能です。Amazon Qがドキュメント生成時にレビューするファイル形式は公式ドキュメントに記載されています。
また、ドキュメント生成時にレビュー対象外にしたいファイルは「.gitignore」ファイルに記載することで対処可能なようです。
AIが生成するファイルのため、内容に誤りがないか開発者がレビューする必要はありますが、ベースとなる情報をこのように生成できるのは便利な機能だと思います。