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これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート

Amazon Qでコードレビューを自動化!開発・運用に役立つ注目アップデート【AWS re:Invent 2024 エンジニア向けまとめ】

第28回 Amazon Q

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 本連載では、AWSに関して、なかなか時間がとれず最新のアップデートを追えていない方や、これからAWSを利用したいと考えている方に向けて、AWSから発表される数多あるサービスアップデートのうち、NTTデータのITスペシャリスト達がこれだけは押さえておくべきと厳選した内容を定期的に紹介します。本記事では、AWS re:Invent 2024でアップデートが発表された生成AI活用サービス「Amazon Q」を紹介します。

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はじめに

 先日開催されたAWS re:Invent 2024では数多くのサービスアップデートや新サービスが発表されました。特に、今も技術の進化が目まぐるしい生成AIに関するアップデートが目立った印象です。

 本記事では、その中でも、AWSが提供するAIアシスタンスである「Amazon Q」について、最新のアップデートを紹介します。Amazon Qは、AWS re:Invent 2023で発表されたAIアシスタントの機能です。基本的な概念は本連載の過去の記事をご参照ください。

 本記事では、以下4つのアップデートについて紹介します。

  1. コードレビュー機能
  2. ユニットテストの自動生成機能
  3. ソースコードベースのドキュメントの生成機能
  4. 運用のトラブルシュート機能の実装

コードレビューの自動化

 Amazon Q Developerで、コードレビューが実行できるようになったというアナウンスがありました。この機能では、統合開発環境(IDE)とAmazon Qを連携させ、コードレビューを実行することができます。サポートされているIDEはこちらをご参照ください。

 レビューの観点は公式ドキュメントに記載されている通り、コードのセキュリティ脆弱性やシークレット情報の検出、コード品質(保守性、効率性)など多岐にわたります。

 今回の記事では、VSCodeのAmazon Q拡張機能を活用し、ChatGPTで生成したコードに対してレビューを実行した挙動を紹介します。

 まず、拡張機能から Amazon Qのアプリケーションをインストールします。

拡張機能画面
拡張機能画面

 インストール後、利用するプランを選択する画面が表示されます。今回はFreeプランを選択しました。

プラン選択画面
プラン選択画面

 次に、AWS Builder IDのサインインを求められます。サインイン完了後に各種機能を利用できます。

サインイン画面
サインイン画面

 Amazon Qのチャットコンソールから、「/review」とチャットをすることでレビューが始まります。今回は、1件が指摘事項として検出されました。

レビュー結果
レビュー結果

 指摘事項から、「View Details」(上記図の赤枠)を押下すると、指摘事項の詳細が表示され、コード修正案の生成や指摘事項の無視などを選択することができます。

指摘詳細
指摘詳細

 本アップデートは、コード品質、コーディングの作業効率を向上させてくれるアップデートではないでしょうか。

 なお、Freeプランの場合、高度な機能の利用に回数制限があります。プランごとの機能はこちらをご参照ください。

次のページ
ユニットテストの自動生成

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この記事の著者

橋原 朋央(株式会社NTTデータ)(ハシハラ トモヒロ)

 2017年にNTTデータに入社。 入社以来、小売・流通業界や金融業界に対して、パブリッククラウドを活用したシステム構築、運用に携わる。 興味のある領域は、コンテナ、CICD、IaC(Infrastructure as Code)等。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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