米Google Cloudは、目的に特化したグラフデータベース機能と、リレーショナル/グラフ/Key-Value/検索を統合したフルマネージドのミッションクリティカルデータベースサービス「Spanner」を統合した、「Spanner Graph」の一般提供を1月31日(現地時間)に開始した。
プレビュー版以降のSpanner Graphには、視覚的にクエリする効率的な方法を提供する、オープンソースの新たなツールであるSpanner Graph Notebookが追加されている。Spanner Graph Notebookは、Google Colabに最初からインストールされ、環境内での直接使用が可能なほか、Jupyter Notebookといったノートブック環境でも使用でき、GQLにおけるマジックコマンドの使用によって、複数のレイアウトオプションを使ったクエリ結果やグラフスキーマの可視化、ノードやエッジのプロパティ検査、隣接関係の分析を可能にする。
また、Spanner GraphとLangChainとのインテグレーションによって、GraphRAGアプリケーションの迅速なプロトタイピングが実現するとともに、Spanner Studioのエクスプローラパネルにおいて、定義済みグラフとそのノードやエッジ、関連付けられたラベルやプロパティのリストが表示されるようになった。
さらに、パス固有のデータ型と関数がサポートされるようになったことから、特定のノードシーケンスとグラフ内で2つのノードをつなげる関係を取得して、分析できるようになったほか、KinevizのフラッグシッププロダクトであるGraphXRなど、パートナー企業のグラフ可視化機能と統合されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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