米Oracleは、「Oracle Fusion Applications」向けに複数の企業を横断するAIエージェントや、複数ステップのAIエージェントを作成、拡張、展開、管理できるようにするための包括的プラットフォーム「Oracle AI Agent Studio」を、3月20日(現地時間)に発表した。
Oracle AI Agent Studioは、Oracle Fusion Cloud Applications Suiteの一部として、カスタマイズされたAIエージェントの作成を容易にするツールを提供し、顧客やパートナーの複雑なビジネスニーズを満たすとともに、生産性のさらなる向上を支援する。
Oracle AI Agent Studioを使用することで、あらかじめ組み込まれたテンプレートと自然言語プロンプトの組み合わせによって、独自のAIエージェント作成が可能になるほか、事前設定済みのテンプレートを通じて複雑なタスクで人と並行して機能するよう、複数のエージェントを設定できる。
あわせて、文書やツール、プロンプトの追加、またはAPIを利用することで、Oracle Fusion Applicationsに搭載されている50以上のAIエージェントを修正・拡張して、特定の業界ニーズやビジネスニーズに対応させられる。また、さまざまなLLMにアクセスして特定のビジネスニーズを満たせるほか、複雑なカスタマイズなしでOracle Fusion ApplicationsのAPIやナレッジストア、定義済みツールへの直接のアクセスが提供され、エンタープライズ対応のエージェントの迅速な構築が可能になる。
さらに、すぐ次のステップとその先のプロセスの両方をサポートするセキュアなAPIを経由して、Oracle Fusion ApplicationsのAIエージェントとサードパーティのエージェントをつなげられる。また、Oracle AI Agent Studio内のエージェントに対して、常にOracle Fusion Applicationsの最新セキュリティ設定やポリシー、アクセス制御を適用するよう求めることで、セキュアなフレームワークで機能するエージェントを構築・導入できる。
そのほか、内蔵されている妥当性確認ツールやテストツールを使って、AIのアウトプットの信頼性や再現性、説明可能性、セキュリティ、パフォーマンスを確保するといった、AI主導のワークフローにおける結果の検証・監視によって、信頼性や正確性の維持をサポートする。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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