パーソルホールディングスと、パーソルイノベーションが運営する副業人材マッチングサービス「lotsful(ロッツフル)」は、人事、経営者、ITデジタル関連部門で働く20〜40代の会社員を対象に実施した、企業版・ITデジタル領域のフリーランスや副業人材の受け入れに関する実態調査の結果を、3月27日に発表した。同調査は、1月10日〜17日の期間に行われ、1266名から回答を得ている。
調査対象者に、自身の所属する企業において不足しているIT人材の職種について尋ねたところ、「データサイエンティスト・アナリスト」(22.3%)がもっとも多く、「プロジェクトマネージャ」(22.0%)、「エンジニア」(20.7%)がそれに続いた。

自身の所属する企業における、ITデジタル領域の業務委託活用について尋ねた質問では、「現在活用している」が33.2%、「現在活用していないが、過去に活用していた」が14.2%、「現在活用していないが、活用を検討中」が12.2%、「現在活用しておらず、今後活用の予定もない」が20.7%となり、計47.4%がすでにIT領域での業務委託活用の経験があり、現在検討中の企業も含めれば59.6%が業務委託活用に関心があることが明らかになっている。

自身の所属する企業における、ITデジタル領域の業務委託活用について、「現在活用しておらず、今後活用の予定もない」と答えた人に、業務委託人材を活用しない理由を尋ねたところ(複数回答)、「正社員採用の優先度が高い」(19.7%)が最多となり、「よい人材が見つからない」(18.2%)がそれに続いた。

自身の所属する企業における、ITデジタル領域の業務委託内容について尋ねた質問(複数回答)では、「広告・SEO・SNS運用」(37.3%)がもっとも多く、以下「コンテンツマーケティング」(35.0%)、「アクセス解析・サイト改善」(27.7%)が続いている。

自身の所属する企業における、ITデジタル領域の業務委託人材との取り組み成果について尋ねたところ、「期待以上の成果が出た」が16.0%、「期待通りの成果が出た」が41.0%、「ある程度の成果が出た」が29.7%、「今後の成果が見込まれている」が6.0%と、計86.7%が業務委託人材の支援による成果を実感していることがわかった。

自身の所属する企業における、ITデジタル領域の業務委託活用について、よかったことを尋ねた質問では、「業務効率化が進んだ」(21.2%)、「一時的な人材不足が解消された」(20.2%)、「デジタル活用/DXが加速した」(19.0%)が上位を占めている。企業規模別でみると、大企業では「業務効率化が進んだ」(23.1%)、中小企業では「一時的な人材不足が解消された」「業務効率化が進んだ」(どちらも20.1%)、スタートアップでは「優秀な転職潜在層と接点ができた」(26.7%)が、それぞれ最多となった。

自身の所属する企業における、ITデジタル領域の業務委託活用について、苦労したことを尋ねたところ、「マネジメント工数がかかる」(24.2%)、「社内の承認を得ること」(22.0%)、「ゴールや方針のすり合わせに時間がかかる」(21.3%)が上位を占めている。企業規模別でみると、大企業では「セキュリティ環境やツールの整備」(24.6%)、中小企業では「マネジメント工数がかかる」(23.9%)、スタートアップでは「マネジメント工数がかかる」「コミュニケーションコストがかかる」(どちらも26.7%)が、それぞれもっとも多かった。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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