Exa Enterprise AIは、同社の提供している法人向けChatGPTサービス「exaBase 生成AI」において、米OpenAIが発表した最新LLM「OpenAI o3」の提供を、5月に開始した。
OpenAI o3は、従来のOpenAI o1を大きく上回る推論速度と大容量コンテキストウィンドウを備える、リアルタイム性と高精度な生成を両立した次世代AIモデル。最大200kトークンの大容量コンテキストウィンドウによって、長大な文書や複雑な会話も一度に処理可能で、テキスト・画像のマルチモーダルに対応しているので、1つのAPIで多様なデータをシームレスに扱える、高精度な知識・推論能力とクリエイティブな生成力を兼ね備える。
すでにexaBase 生成AIを使っているユーザーは、別途申し込みを行うことなくOpenAI o3を利用できる。なお、OpenAI oシリーズは入出力テキスト以外にも表示されない内部推論トークンを消費するものの、課金対象は入力テキストと出力テキストのみとなる。
exaBase 生成AIは、法人が生成AIを利用するうえで課題となっているセキュリティやコンプライアンス面に配慮し、管理者側での利用状況の把握、禁止ワードの登録などに対応する。また、それぞれのユーザーが生成AIの利用でどの程度の生産性を向上させたのかを推定しており、画面からグラフ形式での確認が可能となっている。そのほか、自社独自のデータに基づいて生成AIを活用でき、アップロードした自社独自ファイルの内容をもとに対話・生成が可能な機能も用意する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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