Microsoftは5月19日(現地時間)、自然言語での検索や問い合わせをウェブサイト上で実現するオープンプロジェクト「NLWeb」を発表した。NLWebはウェブ運営者が自サイトにAIによる自然言語インターフェースを簡単に実装できる点を特徴とする。利用者はAIアシスタントやCopilotのようにサイト内の情報を直接問い合わせることが可能になる。
NLWebは、Schema.orgやRSSなど既存の半構造化データと、大規模言語モデル(LLM)を組み合わせて、自然言語対応のインターフェースを生成する。また、MCP(Model Context Protocol)サーバーとして機能することで、サイト運営者が希望すれば、自サイトの情報をエージェントやMCPエコシステム内の他のサービスに公開できる。
NLWebはオープンで技術非依存型であり、主要なオペレーティングシステムや大半のAIモデル、ベクトルデータベースに広く対応している。プロジェクトは、RSSやSchema.orgの標準を策定したR.V. Guha氏が中心となって運営されている。また、Microsoftやオープンソースコミュニティの開発者が参加している。
初期段階ではChicago Public Media、O'Reilly Media、Shopify、Tripadvisorなど複数の企業がパートナーとして名を連ねている。NLWebの導入を検討する場合、GitHubに公開されたリポジトリから、必要なコードやドキュメント、主要モデル・データベース用コネクタ、サンプルUIなどを入手できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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