Qtグループは、新しいブリッジング技術「Qt Bridges」の詳細を発表した。
Qtグループは、5月6日に開催された「Qt World Summit 2025」において、Qtプラットフォームとエコシステムの拡張を発表し、任意のプログラミング言語とQtを統合する新しいブリッジング技術を導入すると説明していた(このアプローチを「Qt Bridges」と命名)。
従来、Qt QuickアプリケーションからQMLエンジン外部のアプリケーション固有のAPIやデータにアクセスするには、C++で記述する必要があった。Qt Bridgesのアプローチにより、Qt QuickがC++バックエンドから独立して動作できるようになり、Qtの既存のフロントエンドとバックエンドが分離されることで、異なるコアテクノロジーを使用している場合でも開発チームが並行して機能を構築しやすくなる。
今後、C#、Kotlin/Java、Python、Rust、Swiftの5つのプログラミング言語が統合される。また、いくつかのプライベートQML API を公開してドキュメント化し、将来誰でも追加のプログラミング言語を統合できるようにすることを目指す。
現時点では、実装の次期イテレーション、そして現在のQt 6ベースライン向けの新しいリポジトリを開発している段階。今後。Qt Bridgesのテクノロジープレビュー版がリリースされる際には、Qtの他の機能と同様に、専用のドキュメントが提供される予定。
Qt Bridgesに関する最新情報は、専用フォームからサインアップすることで受信できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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