WHITEは、生成AIを安全かつ効果的に活用するためのリテラシーを測る資格制度「生成AIリテラシー検定」の提供を、7月17日に開始した。
「生成AIリテラシー検定」は、生成AIの知識だけでなく実務に即した活用スキルの有無を客観的に評価・認定するもので、合格者にはリテラシーの有無を証明できる証明書を即時に発行する。

同検定では、単なる用語理解や技術知識に留まらず、日常業務において生成AIを安全かつ効果的に使用できるか否かに焦点を当てている。
受講者は、個人(企業、公的機関、教育機関に勤める社会人、または学生)を想定するとともに、テーマは非エンジニア職を想定し、出題は以下のように専門的知識よりも実務的なスキルに関する内容が中心となる。
- 生成AIの基本知識
- さまざまなAI/サービスの使い分け(各種AIサービス名と特徴、アイデア創出、議事録生成、資料のAI生成に適したサービスなど)
- 情報漏洩リスクの回避
- 生成物の著作権について
- プロンプトスキル など
あわせて、生成AIの活用では著作権の侵害リスクや商用利用時の法的判断の難しさが課題となることが多いことから、こうした問題への実務的な対処法を明確にすべく、著作権・商用利用に関する設問ではその法的観点について、生成AI関連事業者に対し支援実績のある法律事務所ZeLoより監修を受けている。監修対象例は以下の通り。
- AIが生成した文章や画像の著作権
- プロンプト入力内容と著作物性の判断
- 生成物の商用利用におけるリスクと留意点
監修を受けたことで、受験者は実務での生成AI活用において「どこまでが安全で、どこからがリスクとなるのか」を、著作権の観点から理解できる解説文を通じて正しくわかるようになっている。
試験は30問/30分で、2025年度は80%以上の正答で合格となる。オンラインでの受験が可能となっており、合格者には直ちにデジタル証明書が発行される。また、同検定に合格していることは、名刺に記載したりSNSプロフィールで活用したりできる。

現時点では個人受講は無料で提供されており、生成AI活用の第一歩として誰でも参加が可能となっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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