Microsoftは1月22日(現地時間)、量子コンピュータ開発用オープンソースツールキット「Quantum Development Kit(QDK)」の機能拡張を発表した。QDKは、シミュレーターや量子プログラミング環境を提供し、VS CodeおよびGitHub Copilotと連携することで、効率的な量子コード開発を支援する。
新たに追加された化学分野向けのツールは、分子モデリングや量子計算用の電子構造準備など、量子化学アプリケーションの開発を容易にする設計となっている。クラシックなデータ前処理手法や量子アルゴリズムの最適化により、計算コストを削減しつつ高い精度を維持できる。また、ワークフローにはハミルトニアン生成や空間選択など自動化機能が組み込まれ、初学者から経験豊富な研究者まで幅広く活用できる。
さらにエラー訂正向けQDKには、エンコーディングやデバッグ、検証など、量子エラー訂正研究のためのモジュールが順次追加される予定で、全機能の公開は2026年後半を見込む。
QDKはQ#、OpenQASM、Qiskit、Cirq等多様な量子プログラミング言語に対応し、WSLやDockerなどのサポートにより再現性と移植性も強化された。今後、Microsoftはエンドツーエンドの量子開発、化学、エラー訂正ワークフローの活用を見据え、多様なハードウェアとの連携と開発者のスキル向上支援を進める方針だ。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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