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Windows PowerShell 入門

Windows PowerShell 入門(4)-変数と演算子

PoweShellにおける変数と演算子の使用方法

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演算子

 演算子と一口に言っても、PowerShellで使用可能な演算子は多数あります。代表的な演算子について例を挙げながら説明していきます。

算術演算子

 算術演算子は四則演算を表す演算子です。PowerShellで使用可能な算術演算子は次のとおりです。

算術演算子
演算子 説明
+ 2つの値を加算する
- 一方の値から他方の値を減算する
- 値を負の数値に変換する
* 2つの値を乗算する
/ 2つの値で除算を行う
% 除算で発生した余りを返す

 また、演算子には次の優先順位があります。演算の順番を変更するには、優先したい演算を「かっこ ()」で括ります。

  1. - (負の数を表すマイナス記号)
  2. *、/、%
  3. +、- (減算を表すマイナス記号)

 では、算術演算子を使用して四則演算を行ってみましょう。コンソールウィンドウで下記のように入力してみてください。

PS C:\Work> 2 + 8 * 3

 優先順位に従って、8 * 3を実行した後に 2 を加算したので、結果として26が返されます。

代入演算子

 代入演算子は文字通り、値を代入するための演算子です。代入演算子には次のものがあります。

代入演算子
演算子 説明
= 指定した値を変数に設定します。
+= 指定した値を変数の値に加算するか、指定した値を既存の値に追加します。
-= 指定した値を変数の値から減算します。
*= 指定した値で変数の値を乗算するか、指定した値を既存の値に追加します。
/= 指定した値で変数の値を除算します。
%= 指定した値で変数の値を除算し、余りを変数に代入します。

 いくつか例を示します。

 まず = 演算子です。変数の項でも触れましたが、= 演算子を使用することで変数に値を代入できます。

PS C:\Work> $val = "Test"

 次に += 演算子ですが、この演算子は変数の値を増加(インクリメント)または追加します。

 下記は、初期値として変数 $a に 1を与え、その後に += 演算子で2を加算しています。結果として 3 が変数にセットされます。

PS C:\Work> $a = 1
PS C:\Work> $a += 2
PS C:\Work> $a
3

 +=演算子は(*=演算子も)文字列に対しても使用することができます。

 文字列の場合は、変数に直前に入っていた文字列に対して、新しい文字列を追加します。下記を実行すると、それぞれの文字列が連結して"Windows PowerShell"という文字列が変数にセットされます。

PS C:\Work> $a = "Windows "
PS C:\Work> $a += "Power"
PS C:\Work> $a += "Shell"
PS C:\Work> $a
Windows PowerShell

 *=演算子は、1つの文字列を指定した数値分だけ連結して返します。

 下記は "Test" という文字列を3つ連結し、結果として "TestTestTest"という文字列が変数にセットされます。

PS C:\Work4> $a = "Test"
PS C:\Work4> $a *= 3
PS C:\Work4> $a
TestTestTest

論理演算子

 論理演算子は与えられた引数を評価し、1つの出力(TrueまたはFalse)を返します。論理演算子には次のものがあります。

論理演算子
演算子 説明
-and 論理積
-or 論理和
-not 論理否定
-! 論理否定

 下記は変数$ageが30以上で40より小さいかどうかを-andで判定しています(-ge-ltに関しては、本記事の「比較演算子」の項を参照ください)。

PS C:\Work> $age = 35
PS C:\Work> ($age -ge 30) -and ($age -lt 40)
PS C:\Work> True

比較演算子

 比較演算子は与えられた引数を評価し、1つの出力(TrueまたはFalse)を返します。比較演算子には次のものがあります。

比較演算子
演算子 説明
-eq 等しい
-ne 等しくない
-gt より大きい
-ge 以上
-lt より小さい
-le 以下
-like ワイルドカードによる比較
-notlike ワイルドカードによる比較
-match 正規表現による比較
-notmatch 正規表現による比較

 下記は変数 $val が 数値の3に等しいか評価しています。

PS C:\Work> $val = 3
PS C:\Work> $val -eq 3
True

 次に -like演算子の例ですが、下記は文字列"PowerShell"が"Power"で始まっているかをlike検索しています。

PS C:\Work> "PowerShell" -like "Power*"
True

 -match演算子は、文字列を正規表現と比較し一致するかどうかに応じてTrueまたはFalseを返します

PS C:\Work> "PowerShell" -match "Shell"
True

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まとめ

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この記事の著者

HIRO(ヒロ)

HIRO's.NETのHIROです。とある半導体工場のSEです。VB.NET, C#, PowerShellによるプログラミングを楽しんでいます。最近はBlog でPowerShellについて書いています。2008/07/07にPowerShell from Japan!!というサイトを立ち上げまし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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