SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Windows PowerShell 入門

Windows PowerShell 入門(4)-変数と演算子

PoweShellにおける変数と演算子の使用方法

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

範囲演算子

 範囲演算子を使用すると、ステートメント内で使用できる値の範囲を指定することができます。範囲演算子は2つのピリオド(..)で表現されます。

 範囲演算子は次のように記述します。

範囲の開始値..範囲の終了値

 下記は、1~5までの繰り返しを意味しています。

PS C:\Work> foreach ( $cnt in 1..5 )
>> {
>> Write-Host $cnt
>> }
>>
1
2
3
4
5

置換演算子

 置換演算子は、指定した値で元の値の一部または全体を置き換えることができます。置換演算子は下記に示すように3つあります。

置換演算子
演算子 説明
-replace 半角英字の大文字/小文字を区別しないで置換する。
-ireplace 同上。
-creplace 半角英字の大文字/小文字を区別して置換する。

 演算子の先頭に"i"をつけた場合(-ireplace)と、先頭に何も文字を付加しない場合(-replace)は大文字と小文字を区別しません。また、演算子の先頭に"c"を付けた場合(-creplaces)は大文字と小文字を区別します。

 文字を置換するという意味では一緒ですが、半角英字の大文字/小文字の区別をするかどうかで使用する演算子が異なることに注意してください。

 置換演算子は下記のようにして使用します

"置換対象文字列" -replace "置換したい文字(列)", "置換後の文字(列)"

 下記は"MagaZine"という文字列を"CodeZine"へ置換します

PS C:\Work> "MagaZine" -replace "Maga","Code"

ビット演算子

 ビット演算子は、ビットの比較によって生成された値を返します。ビット演算子には次のものがあります。

ビット演算子
演算子 説明
-band ビット And
-bor ビット Or

 下記は数値10と12のビットAND演算を行います。

PS C:\Work> 10 -band 12
8

 なぜ8を返しているかですが、上記は2進数で計算してみると

    1010 (10)
AND 1100 (12)
-------------
    1000 (8)

 となるからです。

型演算子

 型演算子を使用すると、指定した値の型を判定することができます。型演算子には次のものがあります。

型演算子
演算子 説明
-is 指定された型である。
-isnot 指定された型ではない。

 演算結果は TRUEまたはFALSEで返されます。下記は数値の3がint型であるかを確認します。

PS C:\Work> 3 -is [int]
True

包含演算子

 包含演算子を用いると、コレクションの中に指定した値が含まれているかどうかを確認することができます。包含演算子には次のものがあります。

包含演算子
演算子 説明
-contains コレクションに指定した値が含まれている
-notcontains コレクションに指定した値が含まれていない

 演算子の先頭に"i"をつけた場合(-icontains および -inotcontains)と先頭に何も文字を付加しない場合(-contains, -notcontains)は大文字と小文字を区別しません。また、演算子の先頭に"c"を付けた場合(-ccontains, -cnotcontains)は大文字と小文字を区別します。

 下記は数値1,2,3,4,5のいずれかに3が含まれているかを評価します

PS C:\Work> 1,2,3,4,5 -contains 3
True

 下記は"ORANGE","BANANA","GRAPES" のいずれかに"BANANA"が含まれているかを評価します。

PS C:\Users\HIRO> "ORANGE","BANANA","GRAPES" -contains "BANANA"
True

単項演算子

 単項演算子には次のものがあります。

単項演算子
演算子 説明
++ インクリメント
-- デクリメント
+ 正の数を表す
- 負の数を表す

 下記は変数の値をインクリメントします

PS C:\Work> $a = 1
PS C:\Work> $a++

 下記は負の数を表します

PS C:\Work> $a = -1

まとめ

 Windows PowerShellにおける変数と演算子の使用方法について見てきました。今回紹介した内容をリファレンスとして活用いただければ幸いです。

 次回は制御構文について説明したいと思います。

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Windows PowerShell 入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

HIRO(ヒロ)

HIRO's.NETのHIROです。とある半導体工場のSEです。VB.NET, C#, PowerShellによるプログラミングを楽しんでいます。最近はBlog でPowerShellについて書いています。2008/07/07にPowerShell from Japan!!というサイトを立ち上げまし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/2337 2008/08/19 19:12

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング