Semanticsを軸に設計することが、将来のバージョン変更への備えになる
奥氏が強調したのは「アプリケーションの設計をSemanticsのみに依存させる」という原則だ。HTTPのバージョンはHop-by-Hopの特性を持つ。ConnectionやTransfer-EncodingといったヘッダもHop-by-Hopであり、その区間固有のものだ。対してメソッドやステータスなどはEnd-to-Endヘッダであり、Semanticsの一部として最後まで引き継がれる。
今後、新しいアプリを書く際にこの原則を意識することが、将来のバージョン変更に対しても互換性の懸念をなくす第一歩となる。
Semanticsは不変──変化する部分を標準化で前進させる
奥氏は講演のまとめとして「Semanticsは不変です」と述べた。HTTPのバージョンが変わっても、メソッドもステータスコードもContent-Typeも引き継がれる。変わるのはバイト列への変換方式だけだ。
「私たちは、Incremental HTTPなどの拡張を通じて、HTTPの応用範囲拡大、運用の容易化、そしてユーザー体験の向上に取り組んでいます」──奥氏はそう述べ、「Fastlyはこれらの標準化と対応において大きな役割を果たしています」とセッションを締めくくった。
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