手動テストの実行
テストケースの作成が完了したら、テストを実行してみましょう。
テストの実行
「ログイン機能テスト」のテストスイートを選択し「Execute」タブ内のテストケースを選択し、「Run for web application」を選択します。
Web Runnerが新しいウィンドウで起動し、テストステップが順番に表示されます。テスト対象アプリケーションを別ウィンドウで開き、ステップに従って操作します。
各ステップの結果としてPass/Failを記録し、必要に応じてコメントやスクリーンショットを添付します。
全ステップ完了後、Web Runnerの画面上部にある「Save and close」でテストランを完了します。
テスト失敗時のバグ登録
テスト中にステップが失敗した場合、Web Runnerから直接バグを登録できます。左側メニューのTest Plans内にある「Runs」を選択すると、実行したテストランの一覧が表示されます。
先程のテストランを選択し「Test results」欄にある「Failed」となっているテスト結果を選択すると、詳細なテストの記録を確認することができます。この画面の右上にある「Create bug」を選択します。
バグ作成画面では、失敗したステップの内容や再現手順などの補足情報を記載して「Save and Close」を選択して保存します。
起票されたバグは、元のテストケースや関連するワークアイテム(要件)と自動的にリンクされます。これにより、バグ修正後の「再テスト」もスムーズに行うことができます。
探索的テストの実施
Azure Test Plansでは、定義済みのテストケースに沿った手動テストだけでなく、自由な操作の中で問題を発見する「探索的テスト」もサポートしています。
Test & Feedback拡張機能のインストール
ChromeまたはEdgeの拡張機能ストアで「Test & Feedback」を検索しインストールします。
インストール後、ブラウザ右上の拡張機能アイコンから設定画面を開きます。接続先となるAzure DevOpsの組織URL(https://dev.azure.com/{組織名})を入力し、対象のプロジェクトとチームを選択して接続を完了させます。
「Save」を選択して拡張機能の設定を完了します。
探索的テストの開始
テスト対象となるWebアプリケーションを表示した状態で、ブラウザツールバーの拡張機能アイコンを選択し「Start session」でセッションを開始します。
セッション中は、仕様書に縛られずアプリケーションを自由に操作しながら問題を探索します。拡張機能のツールバーからは、以下の操作が可能です。
- スクリーンショットキャプチャ:画面キャプチャと注釈の追加
- メモの追加:テスト中の気づきを記録
- 画面録画:操作の様子を動画で記録
- バグの作成:発見した問題をAzure Boardsに直接登録
- タスクの作成:改善点をタスクとして登録
問題を発見して「Create bug」を選択すると、それまでにキャプチャした画像やメモ、さらには実行環境の情報(ブラウザやOS)が自動的に添付された状態で、Azure Boards のワークアイテムが起票されます。
検証が終わったら「Stop session」をクリックしてセッションを終了します。記録された内容はAzure Test Plans上で一元管理され、後から振り返ることも可能です。
まとめ
今回はAzure Test Plansについて、テスト管理の基本概念からテストプラン・テストケースの作成、手動テストの実行、探索的テストの実施までを解説しました。Azure Test Plansを活用することで、テストの計画から実行、バグ登録までを一元管理できることを確認しました。
本連載では全8回にわたり、Azure Boards、Azure Repos、Azure Pipelines、Azure Artifacts、Azure Test Plansの5つのサービスを紹介してきました。これらを組み合わせることで、プロジェクト管理からソースコード管理、CI/CD、パッケージ管理、テスト管理までを一貫して行えるDevOps環境を構築できます。本連載が、皆さんのAzure DevOps活用の一助となれば幸いです。
