エンジニア向けに最新技術やその動向を紹介するセミナー「渋谷テクニカルナイト」が盛況なようです。さまざまな最新技術に精通した日本IBMのエバンジェリストが毎回交代で講師を担当するこのセミナーは、現場の方でも参加できるよう、ほぼ毎週の金曜日の夜に、駅に直結した渋谷マークシティにある日本IBMのSWCOC(Software Center of Competency)で開催しています。
「渋谷テクニカルナイト」は3月19日から開始されています。そこで今回は、これまで開催したセミナーの特徴と参加者の声、また今後のスケジュールなどを伺いました。なお、開催済みのセミナーについては、日本IBMの「渋谷テクニカルナイト」Webサイトにおいてセミナー全編のポッドキャストと使用した講演資料がダウンロードできるようになっているので、ぜひ併せて参照してください。
(聞き手:吉澤亨史)
過去のセミナーの概要と評価
第1回 「続々登場する Web 2.0 の新しい企業利用」
(3月19日/米持幸寿氏)。このセミナーでは、ブログ、Wiki、ブックマーク、コミュニティ、ファイル共有といった、ソーシャルネットワークの企業利用が増えたことから、単なる Web 2.0 転用ではない、新しい形のイントラネット利用方法を紹介しました。
セミナーの感想として、「非常に分かりやすく有意義であった」「プロジェクトで狭くなりがちな視野を拡大できた」「将来性を感じた。早く利用したい」などの声をいただきました。セミナーの内容に対する総合評価では、参加者の94%が「大変満足」あるいは「満足」とお答えいただいています。なお、セミナーの参加者は技術職が72%、管理職が10%、営業・マーケティングが14%という内訳でした。
第2回 「インターネット・アプリケーションを素早く作るProject Zero」
(3月28日/樽澤広亨氏)。このセミナーでは、Project Zeroを紹介しました。Project Zeroは、projectzero.orgでソースを公開し、世界中の開発者の意見を取り入れながら、開発を進めている次世代Webアプリケーション・プラットフォームです。
セミナーの感想として、「Project Zeroのメリットが非常によく分かった」「デモを交えての説明がとても参考になった」「非常に早いスピードで高品質、高機能なWebアプリケーションが開発できることに大変驚いた」などの声をいただきました。セミナーの内容に対する総合評価では、参加者の85%が「大変満足」あるいは「満足」とお答えいただいています。なお、セミナーの参加者は技術職が84%、管理職が14%、営業・マーケティングが2%という内訳でした。
第3回 「ウェブを変える10の破壊的トレンド」
(4月4日/渡辺弘美氏)。このセミナーでは、同名書籍の著者である経済産業省の渡辺弘美氏により、今後のウェブの潮流を解説していただきました。セミナーの感想として、「ウェブの最新動向、国外の動向について短い時間でざっとおさえられていて良かった。知らないサービスも多く参考になった」「内容が盛りだくさんで、非常に有意義だった」「興味深い話が多く、2時間があっという間だった」などの声をいただきました。
セミナーの内容に対する総合評価では、参加者の80%が「大変満足」あるいは「満足」とお答えいただいています。なお、セミナーの参加者は技術職が63%、管理職が15%、営業・マーケティングが14%という内訳でした。
第4回 「XML DB がもたらす新しいイノベーション」
(4月18日/中林紀彦氏)。このセミナーでは、DB2 pureXMLの実力がメッセージだけにとどまらず、実際のお客様の事例でも証明されていることを受け、XML DBをテクノロジーの観点からデモを交えながら解説しました。
セミナーの感想として、「お客様にも広めていきたいと思える、大変分かりやすいセミナーだった」「デモを通じて理解を深めることができた」「実際にどのように活用していくのかが理解でき、その利点もよく分かった」などの声をいただきました。セミナーの内容に対する総合評価では、参加者の92%が「大変満足」あるいは「満足」とお答えいただいています。なお、セミナーの参加者は技術職が74%、管理職が13%、営業・マーケティングが5%という内訳でした。
第5回 [「はじめてみよう Groovy」「Grails と Groovy で超高速アプリケーション開発」
(4月25日/根本和郎氏、須江信洋氏)。このセミナーでは、Project Zeroでのアプリケーション記述言語でもあり、Rubyとも異なる、Java使いのための軽量言語である「Groovy」について、また、Groovyの応用例として、アジャイルアプリケーションフレームワーク「Grails」を取り上げ、その特徴を紹介しました。
セミナーの感想として、「Groovy/Grails共に分かりやすい説明でよく理解できた」「WAS、DB2などを用いた具体例があって理解を深めることができた」「説明が非常に丁寧だった」「早速何か作ってみたくなった」などの声をいただきました。セミナーの内容に対する総合評価では、参加者の90%が「大変満足」あるいは「満足」とお答えいただいています。なお、セミナーの参加者は技術職が89%、管理職、営業・マーケティングが共に5%という内訳でした。
第6回 「2008 年、オープン化最前線」
(5月9日/米持幸寿氏)。このセミナーでは、OpenAjax、Dojoツールキット、Ajax Toolkit Frameworkなど、リッチインターネットアプリケーションのオープン化が進められていることから、これらをとりまくIBMの取り組みを紹介しました。
セミナーの感想として、「最新の技術動向を知ることができ、大変ためになった」「これまでオープンソースの意味を誤って捉えていたことが分かった」「IBMのオープンソース戦略が少し理解できた」などの声をいただきました。セミナーの内容に対する総合評価では、参加者の90%が「大変満足」あるいは「満足」とお答えいただいています。なお、セミナーの参加者は技術職が70%、管理職が14%、営業・マーケティングが12%という内訳でした。
第7回 「Rational 製品の次世代プラットフォーム Jazz Project」
(5月23日/和田洋氏)。このセミナーでは、Jazz Projectをベースに開発されているRational製品「Rational Team Concert」のご紹介や、Jazz.netのサイトの歩き方について紹介しました。
セミナーの感想として、「JazzとTeam Concertについて、デモを交えて分かりやすく説明して頂き、大変興味深い内容であった」「一連の開発プロセスに必要なツールセットが一元化した製品に仕上がってきていることが理解できた」「デモもあり開発のサイクルでのTeam Concert活用のイメージができた」などの声をいただきました。セミナーの内容に対する総合評価では、参加者の88%が「大変満足」あるいは「満足」とお答えいただいています。なお、セミナーの参加者は技術職が81%、管理職が12%、営業・マーケティングが4%という内訳でした。