はじめに
前回は、データをグラフに表示する方法について説明しました。今回は、CSVファイルを読み込み、CSVファイルの内容をグラフに表示するアプリケーションを作成する方法を説明します。
これまでの記事
1.CSVファイルの読み込み
次のように、名前、身長、体重というカラムがあるCSVファイルがあったとします。
Allen,200,80 Smith,170,100 Scott,165,60 James,175,60
このCSVファイルをCurlで読み込むには、以下のようなコードを記述します。
{let records:CsvRecordSet = {CsvRecordSet {url "data.csv"} , fields = {RecordFields {RecordField "name", caption = "Name", domain = String} , {RecordField "height", caption = "height", domain = int} , {RecordField "weight", caption = "weight", domain = int} } } }
Curlの場合、このようにファイルのURLを指定するだけで、CSVファイルの読み込みとCsvRecordSetのインスタンス作成が可能です。
また、「{url "http://localhost:8080/sample/csvDownload.do"}」のように、httpのURLを指定するだけでネットワーク上のCSVファイルを読み込むこともできます。
次のファイルのようにヘッダ行を持ったCSVファイルの読み込みも可能です。ヘッダ行のあるファイルを読み込む場合は、header-line-countでヘッダの行数を指定するだけで対応できます。
name,height,weight Allen,200,80 Smith,170,100 Scott,165,60 James,175,60
{let records:CsvRecordSet = {CsvRecordSet {url "data.csv"} || ヘッダが存在する場合は、ヘッダの行数を指定する , header-line-count = 1 , fields = {RecordFields {RecordField "name", caption = "Name", domain = String} , {RecordField "height", caption = "height", domain = int} , {RecordField "weight", caption = "weight", domain = int} } } }
CurlではこのようにCSVファイルを読み込む機能があらかじめAPIとして提供されているため、コーディングは非常に簡単です。