学術論文のデータベースサービス「CiNii(Citation Information by NII)」を運営する国立情報学研究所(NII、National institute of infomatics)では、次年度(2009年4月)にリリース予定の次期CiNiiについて、3月9日から試験運用を開始した。次期CiNiiでは、インターフェイスがウェブサービス風に一新されただけでなく、OpenURLやOpenSerch、検索結果のRDF取得など、オープンな仕様にもとづくAPIが提供されている。
学術論文のデータベースサービス「CiNii(Citation Information by NII)」を運営する国立情報学研究所(NII、National institute of infomatics)では、次年度(2009年4月)にリリース予定の次期CiNiiについて、3月9日から試験運用を開始した。次期CiNiiでは、インターフェイスがウェブサービス風に一新されただけでなく、OpenURLやOpenSerch、検索結果のRDF取得など、オープンな仕様にもとづくAPIが提供されている。
開発にあたった国立情報学研究所の大向一輝氏のブログによると、機能的には大きな変更はなく、基本的に負荷対策とデザイン・ユーザビリティの向上がテーマだが、それに加えてOpenSearchに対応し、検索結果のRSS 1.0での提供、論文詳細情報のRDF提供、著者情報のFOAF提供といったメタデータ提供や、検索結果および書誌情報ページのXHTMLにマイクロフォーマットを埋め込んでいるという。
「大学図書館の方が新入生用に資料を作れるように」という配慮で事前に試験公開したとのことだが、試験公開につき以下の制約もある。
- 機関定額・ユーザ認証機能や本文提供機能とは連携していない
- CiNii本文収録刊行物ディレクトリの目次ページが作成されていない
- データは平成20年12月時点のもの
CiNiiは、正式名称を「NII論文情報ナビゲータ」といい、学協会誌・大学研究紀要・国立国会図書館の雑誌記事索引データベースなど、学術論文情報を検索の対象とする論文データベースサービス。検索された論文の引用文献情報や、本文を参照することもできる。無料で一般公開されている論文については、利用登録なしに検索できる。
【関連リンク】
・次期CiNii(試験公開)
・現行のCiNii
・開発者ブログ
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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