4. データ中心型アプリケーション開発ベースでTwitterビューワーを作成(上)
Flash Builderには、データ中心型アプリケーション開発を簡単に行なえる機能があることは先述したとおりです。そこで、実際どのように開発を行うのかを、サンプルを作りながら解説していきたいと思います。今回作るサンプルは、TwitterのパブリックタイムラインをAPIで取得し、それをデータグリッドで表示するというものです。
従来であれば、このサンプルを作るためには「XMLの取得」、そして「解析」、「必要な項目の表示」といったそれぞれプログラムを書かないといけませんでした
しかし、Flash Builderの「データとサービス」パネルを使うことで、そういった作業にかかっていた工数を大幅に削減し、簡単に実現することができます。記事に沿って、順を追って作業を進めてみてください。いかにTwitterなどWebサービスとの連携が楽にできるかが、分かると思います。
4.1 まずはプロジェクトの作成
まずはプロジェクトを作成しましょう。[ファイル]メニューより[新規]-[Flexプロジェクト]を選んでプロジェクトを作成します。
続いてプロジェクト名を入力します。今回は「myTwitterViewer」とします。入力が完了したら[終了]ボタンをクリックします。
ウインドウ下部にある[データとサービス]パネルをクリックして表示させ、[データとサービスに接続...]をクリックします。すると「データとサービスに接続」ダイアログが表示されます。今回は[HTTP]を選択します。
続いて「HTTPサービスを設定」ステップが表示されるので、[操作]テーブル内の[URL]の欄にTwitterのパブリックタイムラインを取得するAPIのアドレス「http://api.twitter.com/1/statuses/public_timeline.xml
」を入力します。また、サービス名の欄に「twitter
」と入力します。
Twitterのパブリックタイムラインを取得するAPIのアドレスは、公式サイトのAPI Wikiに記載されています。
各フォームへの入力が完了すると、[データとサービス]パネル欄に「Twitter」という接続名が表示されのが分かります。この中の「Operation1():Object
」にカーソルを合わせて右クリックし、コンテキストメニューを表示させて[戻り値の型を設定...]をクリックします。
「戻り値の型を設定」ダイアログが表示されるので、[サンプルデータから戻り値の型を自動検出]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。このとき[認証が必要です]にはチェックを入れないようにしましょう。
[パラメーター値を入力して操作を呼び出す]を選択して[次へ]ボタンを押します。
下記のようにTwitterのAPIの結果が出力されるので、[ルートを選択]のセレクトメニューより「status」を選びます。これにより、パブリックタイムラインの発言一覧を取得することができます。[終了]ボタンを押して、データの設定は完了です。