はじめに
前回の「Google App Engine/JavaでのScala/Liftアプリケーション開発(前編)」では、Google App Engine(GAE)JavaでLiftアプリケーションを利用する基本的な方法を解説しました。
後編である本稿では、前回作成したイベント管理アプリケーションに機能追加を行いながら、Googleが提供するemailサービスやスケジュールサービス(cron)、TaskQueue(非同期バックグラウンド処理)などを利用してアプリケーションを構築する方法について説明します。
また、これまで説明していなかったLiftViewによるテンプレートを利用しないレスポンスの生成や、カスタムディスパッチで任意のURLの処理を行う方法も紹介します。
対象読者
- Javaは知っているが、Scalaも学んでみたいと思っている方
- ScalaでのWebアプリケーション開発に興味がある方
- Google App Engineでのアプリケーション開発に興味がある方
動作環境
- J2SE 6.0 JDK
- Apache Maven 2.20
- Scala 2.7.7.final
Googleアカウントによる認証の追加
Google App Engine上で動作するアプリケーションは、GoogleアカウントAPIを利用して、Googleアカウントを持つユーザーを認証できます。
GoogleアカウントAPIを利用することで、ユーザーの管理自体をGoogleに任せることができ、ログイン画面などをアプリケーションで用意する必要もなくなり、簡単にユーザー認証の機能をアプリケーションに組み込むことができます。