C1DockingTab・C1CommandDockコントロールについて
C1DockingTab・C1CommandDockコントロールの機能
C1DockingTabコントロールは、.NET標準のタブコントロールと同じようなインタフェースを持ち、各タブページにコントロールを配置してUIを組み立てることができます。
標準のタブコントロールと大きく異なるのは、各ページをページの集合体から切り離して個別のタブページをフォームにドッキングしたり、フォームとは別のウィンドウでフローティング表示させることができる点です。
また、TabPagesプロパティを使っていくつものタブページを追加することができるほか、タブの表示位置や形状、色などのデザインもカスタマイズすることができ、タブにテキストやイメージ画像を表示させることもできます。そのほかにも、タブの位置を上下左右自由に設定でき、テキストの方向を変えることも可能です。
なお、C1DockingTabコントロールのドッキング・フローティング機能は、C1CommandDockコントロールによって提供されます。このコントロールは、ユーザーとの対話機能は持たず、プロセスだけを提供します。
次の画面は、C1DockingTabコントロールに4つのタブページを追加し、それぞれのページの背景色とタブを違う色に設定し、タブの形状を角丸にしてタイトルにアイコンを追加しています。
各タブページの右上には、「タブ一覧」「自動的に隠す」「閉じる」のボタンを表示させることができます。
- タブ一覧ボタン
各タブページをリスト表示し、リストからタブページの表示を切り替えることができます。このリストは、C1DockingTabコントロールによって自動的に作成されます。 - 自動的に隠すボタン
クリックすると、すべてのタブページを折りたたんで隠します。隠した状態で、タブにマウスポインタを重ねると自動的にページを表示します。この機能もデフォルトでC1DockingTabコントロールに組み込まれています。 - 閉じるボタン
そのタブページを閉じます。
タブページのデザイン方法
C1DockingTabコントロールには専用のデザインメニューが用意されており、ここから機能を選びながらデザインを決めていきます。また、C1DockingTabコントロールは、C1DockingTabPageコントロールのコレクションオブジェクトになっており、C1DockingTabコントロールのプロパティ設定と個々のC1DockingTabPageコントロールのプロパティ設定を行えます。
各タブページのデザインは、専用のメニューから[タブページコレクションの編集]を選ぶか、C1DockingTabコントロールの「TabPages」プロパティをクリックすると表示される、「C1DockingTabPageコレクションエディタ」を使用します。ここでは、ページやタブの色を細かく設定したり、タブのテキスト表示や配置、タブや背景へのイメージ画像表示の設定が行えます。
また、タブだけをデザインしたいときは、専用メニューから[タブ領域プロパティの編集][タブ外観の編集]を選ぶと、タブのデザインに関するプロパティを操作できるウィンドウが表示されるので、これを使ってデザインすることもできます。
なお、フォルダデザイナで各タブページを選択状態にすると、プロパティウィンドウにはそのページのC1DockingTabPageオブジェクトのプロパティ一覧が表示されるので、プロパティウィンドウでもページやタブのデザインを編集することができます。
今回のプログラムでは、次のプロパティを使用してデザインしています。
機能 | プロパティ | 対象オブジェクト |
---|---|---|
最前面のタブページの指定 | SelectedIndex | C1DockingTab |
タブの形状 | TabStyle | C1DockingTab |
タブの文字位置 | TabLayout | C1DockingTab |
タブ一覧の表示 | ShowTabList | C1DockingTab |
タブページを終了できないようにする | CanCloseTabs | C1DockingTab |
タブの追加 | TabPages | C1DockingTab |
タブのアイコン表示 | 各タブのImage | C1DockingTabPage |
タブの背景色 | TabBackColor | C1DockingTabPage |
ページの背景色 | BackColor | C1DockingTabPage |