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実例で学ぶASP.NET Webフォーム業務アプリケーション開発のポイント

3層データバインドを正しく活用しよう(前編)

実例で学ぶASP.NET Webフォーム業務アプリケーション開発のポイント 第1回

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サンプルで使用するデータベース

 今回はEFコードファーストを用いて、自動的にテーブルを生成します。よって自分でテーブル構造を直接変更することはありませんが、作成されるテーブルの最終イメージを持っておいた方がよいでしょう。

 作成されるテーブルは以下のようになります(「*」の列は、いずれも自動連番の主キー)。

Locationsテーブルの定義
列名 データ型 Nullを許容 概要
* LocationId int false ID
LocationName nvarchar(50) false 場所名
MeetingRoomsテーブルの定義
列名 データ型 Nullを許容 概要
* MeetingRoomId int false ID
MeetingRoomName nvarchar(50) false 会議室名
LocationId int false その会議室がある場所のID
Reservationsテーブルの定義
列名 データ型 Nullを許容 概要
* ReservationId int false ID
MeetingRoomId int false 予約する会議室のID
ReserveDateTimeFrom datetime false 予約開始日時
ReserveDateTimTo datetime false 予約終了日時
Purpose nvarchar(50) false 用途
Remarks nvarchar(50) true 備考

 また、以下の外部キーも自動的に設定されます。

外部キーの定義
外部キー名 FK_MeetingRooms_Locations FK_Reservations_MeetingRooms
外部キーの基本テーブル MeetingRooms Reservations
外部キー列 LocationId MeetingRoomId
主/一意キーの基本テーブル Locations MeetingRooms
主/一意キー列 LocationId MeetingRoomId

サンプルアプリケーション用Webサイトを作成する

 まずは、今回の連載で作成するサンプルアプリケーション用のWebサイトを作成しましょう。

  1. 新しいWebサイト、ソリューションを作成する

     VWDを起動し、"MRRS"という名前でC#の[ASP.NET Web サイト]を任意の場所に作成します。作成後、ソリューションファイルは自動的に「%USERPROFILE%\Documents\Visual Studio 2010\Projects\MRRS」フォルダに作成されてしまい、Webサイトを作成したフォルダとは離れた場所に保存されているので、メニューより[ファイル]-[名前を付けて (現在のソリューション名).sln を保存]を選択し、Webサイトを作成したフォルダと同じ階層に「MRRS.sln」として保存します。

  2. マスターページを編集する

     Site.masterファイルを開き、まずはシステム名を表示するために、<div class="title">タグを以下のように変更します。

    [リスト2]タイトル変更
    <div class="title">
      <h1>
        会議室予約システム
      </h1>
    </div>
    

     次に、場所のメンテナンス画面を表示するため、Menuコントロールを以下のように変更します。

    [リスト3]メニューのカスタマイズ
    <asp:Menu ID="NavigationMenu" runat="server" CssClass="menu"
      EnableViewState="false" IncludeStyleBlock="false"
      Orientation="Horizontal">
      <Items>
        <asp:MenuItem NavigateUrl="~/Default.aspx" Text="ホーム" />
        <asp:MenuItem Text="マスターメンテナンス">
          <asp:MenuItem NavigateUrl="~/Locations.aspx"
            Text="場所マスター" />
        </asp:MenuItem>
      </Items>
    </asp:Menu>
    

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まとめ

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 高野 将(タカノ ショウ)

<個人紹介>新潟県長岡市在住の在宅リモートワークプログラマー。家事や育児、仕事の合間に長岡IT開発者勉強会(NDS)、Niigata.NET、TDDBCなどのコミュニティに関わったり、Web記事や書籍などの執筆を行ったりしている。著書に『アプリを作ろう! Visual C#入門 Visual C# 2017対応』(日経BP社、2017)など。<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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