SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

進化したSQL Server 2012の新機能紹介

使わなきゃ損! SQL Serverの新たな開発ツール「SQL Server Data Tools」

進化したSQL Server 2012の新機能紹介(3)

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

LocalDBの特徴

 LocalDBは、SQL Serverとの互換性を維持しつつ、できるだけ簡易に扱えるようにするために次のような特徴があります。

  • LocalDBは、SQL Server Expressと他のエディションと同じsqlserver.exeを使用します。アプリケーションは、接続するために同じクライアントプロバイダー(ADO.NET、ODBC、PDOなど)を使用でき、SQL Server Expressに提供されているのと同じT-SQLを使用してデータ操作ができます。
  • LocalDBは、マシン上に(SQL Serverのメジャーバージョン1つにつき)1つだけインストールされます。複数のアプリケーションが複数のLocalDBプロセスを開始することができますが、同じディスク上から同じsqlserver.exe実行ファイルから開始します。
  • LocalDBは複数のデータベースサービスを作成することはできません。LocalDBプロセスは、必要に応じて自動的にスタートし、ストップします。アプリケーションは、「Data Source=(localdb)\v11.0」に接続し、LocalDBプロセスは、アプリケーションの子プロセスとしてスタートします。このプロセスに最後に接続してから数分後、プロセスを閉じるためプロセスをシャットダウンします。
  • LocalDBは、AttachDbFileNameプロパティでの接続をサポートしており、開発者はデータベースファイルを指定することができます。LocalDBは指定したデータベースファイルをアタッチし、コネクションが作成されます。

LocalDBの使用方法

 LocalDBの使用用途としては、SQL Serverデータベースプロジェクトとの組み合わせが多くなると考えられます。SQL Serverデータベースプロジェクトを作成した際に、自動的にLocalDBにアタッチされます。図22のSQL Serverオブジェクトエクスプローラーで、LocalDBにSQL Serverデータベースプロジェクトがアタッチされていることを確認できます。

まとめ

 SQL Server 2012のリリースに合わせて、SQL Serverを使用した開発をより効率よく実施できるように準備されたのがSQL Server Data Toolsです。そして、開発者の手間を減らすためにLocalDBが用意されました。ツールは、とても良くできており、直感的に操作をすることができるかと思います。

 SQL Server Data ToolsとLocalDBを使用することで、SQL Serverを使用したデータベース開発が大きく変わると思います。

参照ドキュメント

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
進化したSQL Server 2012の新機能紹介連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 大和屋 貴仁(ヤマトヤ タカヒト )

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/6531 2012/04/24 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング