SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

進化したSQL Server 2012の新機能紹介

使わなきゃ損! SQL Serverの新たな開発ツール「SQL Server Data Tools」

進化したSQL Server 2012の新機能紹介(3)

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SQL Serverデータベースプロジェクトを使用した開発方法

 SQL ServerオブジェクトエクスプローラーからSQL Serverデータベースプロジェクトを作成しオブジェクトを操作します。スナップショットを作成した後、本番データベースに変更を反映する方法を説明します。

1. SQL Serverデータベースプロジェクトを作成する

 SQL Serverオブジェクトエクスプローラーで、SQL Serverデータベースプロジェクトを作成したいデータベースを右クリックし、[新しいプロジェクトの作成]をクリックします(図20)。

図20 新しいプロジェクトの作成
図20 新しいプロジェクトの作成

 [新しいプロジェクトの作成]ダイアログが開きます。プロジェクト名、保存場所、オプションを確認し、[開始]ボタンをクリックするとプロジェクトが生成されます(図21)。

図21 新しいプロジェクトの作成ダイアログ
図21 新しいプロジェクトの作成ダイアログ
2. SQL Serverデータベースプロジェクトのオブジェクトを編集する

 SQL Serverデータベースプロジェクトは、ソリューションエクスプローラー上に表示されます。ソリューションエクスプローラーから編集したいオブジェクト(例えば、[dbo]-[Tables]-[dbList.sql])をダブルクリックすると、通常のテーブル編集時と同様のテーブルデザイナーが表示されます(図22)。

図22 SQL Serverデータベースプロジェクト
図22 SQL Serverデータベースプロジェクト

 通常のテーブルデザイナーと同じように操作をし、オブジェクトを変更します。変更が完了したら、変更を反映させるためにプロジェクトをビルドします。プロジェクトをビルドすることでデザイナーでの変更をプロジェクトに反映できます。プロジェクトをビルドしても、元の本番データベースには影響がありません。

3. SQL Serverデータベースプロジェクトのスナップショットを取得する

 SQL Serverデータベースプロジェクトのオブジェクトを変更している過程で、現在の状況を保存しておくことができます。スナップショットを作成しておくことで、いつでもスナップショット取得時にロールバックしたり、スナップショット時のスキーマと現在のスキーマを比較したりすることができます。

 スナップショットを取得するために、ソリューションエクスプローラーでSQL Serverデータベースプロジェクトを選択し、右クリックから[スナップショット プロジェクト]を選択します(図23)。

図23 SQL Serverデータベースプロジェクトのスナップショット
図23 SQL Serverデータベースプロジェクトのスナップショット

 スナップショットを作成すると、ソリューションエクスプローラー上で、[Snapshots]配下に先ほど取得したスナップショットを確認することができます。

図23 スナップショットの取得状況
図23 スナップショットの取得状況
4. SQL Serverデータベースプロジェクトを本番データベースに反映させる

 SQL Serverデータベースプロジェクトの変更を本番データベースに適用するために、ソリューションエクスプローラーでプロジェクトを右クリックし、[公開]を選択します(図25)。

図25 SQL Serverデータベースプロジェクトの公開
図25 SQL Serverデータベースプロジェクトの公開

 [データベースの公開]ダイアログが表示されます(図26)。直接、データベースサーバーに変更を適用することもできますし、変更を適用するためのスクリプトを生成することもできます。

図26 [データベースの公開]ダイアログ
図26 [データベースの公開]ダイアログ

 以上の操作で、SQL Serverデータベースプロジェクト使用したアプリケーション開発の簡単な流れを実施できました。

次のページ
LocalDBの特徴

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
進化したSQL Server 2012の新機能紹介連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 大和屋 貴仁(ヤマトヤ タカヒト)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/6531 2012/04/24 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング