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進化したSQL Server 2012の新機能紹介

使わなきゃ損! SQL Serverの新たな開発ツール「SQL Server Data Tools」

進化したSQL Server 2012の新機能紹介(3)

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LocalDBのインストール方法

 LocalDBをインストールするには、ここからSqlLocalDB.msiをダウンロードし、インストールします。SqlLocalDB.msiは、32ビット版と64ビット版の2種類提供されていますので、インストール環境にあったmsiファイルでインストールしてください。

 32ビット版LocalDBは、64ビット版Windowsでの動作をサポートしていません。また、LocalDBパッケージは、32ビット版も64ビット版も同じファイル名SqlLocalDB.msiになっており、MSIファイル名の変更をすると正しく動作しないので注意してください。

 インストールは、オプション設定項目などはなくウィザードをクリックで進めることでインストールが完了します。インストールが完了すると、[C:\Program Files\Microsoft SQL Server\110\LocalDB]にLocalDB関連ファイルがインストールされます。

SQL Server Data Toolsの利用シナリオ

 SQL Server Data Toolsが想定するシナリオは2種類あります(図8)。1つ目のシナリオは、開発者が本番環境のデータベースにSQL Server Data Toolsで接続し作業をするシナリオです。2つ目のシナリオは、本番環境のデータベースからSQL Serverデータベースプロジェクトを作成し、SQL Serverデータベースプロジェクトに対し作業をします。作業後、SQL Serverデータベースプロジェクトから本番環境に変更を適用するシナリオです。それぞれのシナリオにおいて、どのようにSQL Server Data Toolsで実現するのかを具体的な操作方法を説明します。

図8 SQL Server Data Toolsの利用シナリオ
図8 SQL Server Data Toolsの利用シナリオ

直接DBに接続しテーブルを作成する

 SQL Server Data ToolsからSQL Serverに接続し、データベースにテーブルを作成します。

1. SQL Serverオブジェクトエクスプローラーからデータベースに接続する

 SQL Serverオブジェクトエクスプローラーが表示されていない場合は、メニューバーの[表示]-[SQL Serverオブジェクトエクスプローラー]をクリックしてください。

 SQL Serverに接続するために、SQL ServerオブジェクトエクスプローラーのSQL Serverを選択し、右クリックから[SQL Serverの追加]を選択します(図9)。サーバーへの接続ダイアログに接続情報を入力し接続します。

図9 SQL Serverの追加
図9 SQL Serverの追加

 接続が完了すると、SQL Serverオブジェクトエクスプローラーにデータベース一覧が表示されます(図10)。

図10 SQL Serverのデータベース一覧の表示
図10 SQL Serverのデータベース一覧の表示
2. データベースに新しいテーブルを追加し、データベースに反映させる

 データベースにテーブルを追加するために、[テーブル]で右クリックし、[新しいテーブルの追加]をクリックします(図11)。

図11 新しいテーブルの追加
図11 新しいテーブルの追加

 テーブルデザイナーが表示されます(図12)。画面上部はデザイナーで、画面下部はクエリエディターです。デザイナーでの操作結果がクエリエディターに自動的に反映されます。クエリエディターの記述がデザイナーに自動的に反映されるようになっており、双方向で連動しています。デザイナーの使用方法は、SQL Server Management Studioと同じように列名とデータ型、Null許容を設定します。

図12 テーブルデザイナー
図12 テーブルデザイナー

 SQL Server Management Studioと異なるのは、インデックスやCheck制約、トリガーなどです。テーブルデザイナーの真横に表示されていますので、作成した項目の上で右クリックをすると追加するためのメニューが表示されます(図13)。

図13 インデックスの追加
図13 インデックスの追加

 テーブルデザイナーの操作結果をデータベースに反映させるには、デザイナーの上部にある[更新]ボタンをクリックします(図14)。

図14 デザイナーの変更結果の反映
図14 デザイナーの変更結果の反映

 データベース更新のプレビューダイアログ(図15)が表示されます。内容に問題が無ければ、[データベースの更新]ボタンをクリックします。配置スクリプトを確認してから実行したい場合は、[スクリプトの生成]ボタンをクリックします。

図15 データベース更新のプレビュー
図15 データベース更新のプレビュー

 更新結果は、データツール操作ウィンドウに表示されます(図16)。

図16 データツール操作
図16 データツール操作

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データベースの複製とスキーマ比較

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 大和屋 貴仁(ヤマトヤ タカヒト )

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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