LocalDBのインストール方法
LocalDBをインストールするには、ここからSqlLocalDB.msiをダウンロードし、インストールします。SqlLocalDB.msiは、32ビット版と64ビット版の2種類提供されていますので、インストール環境にあったmsiファイルでインストールしてください。
32ビット版LocalDBは、64ビット版Windowsでの動作をサポートしていません。また、LocalDBパッケージは、32ビット版も64ビット版も同じファイル名SqlLocalDB.msiになっており、MSIファイル名の変更をすると正しく動作しないので注意してください。
インストールは、オプション設定項目などはなくウィザードをクリックで進めることでインストールが完了します。インストールが完了すると、[C:\Program Files\Microsoft SQL Server\110\LocalDB]にLocalDB関連ファイルがインストールされます。
SQL Server Data Toolsの利用シナリオ
SQL Server Data Toolsが想定するシナリオは2種類あります(図8)。1つ目のシナリオは、開発者が本番環境のデータベースにSQL Server Data Toolsで接続し作業をするシナリオです。2つ目のシナリオは、本番環境のデータベースからSQL Serverデータベースプロジェクトを作成し、SQL Serverデータベースプロジェクトに対し作業をします。作業後、SQL Serverデータベースプロジェクトから本番環境に変更を適用するシナリオです。それぞれのシナリオにおいて、どのようにSQL Server Data Toolsで実現するのかを具体的な操作方法を説明します。
直接DBに接続しテーブルを作成する
SQL Server Data ToolsからSQL Serverに接続し、データベースにテーブルを作成します。
1. SQL Serverオブジェクトエクスプローラーからデータベースに接続する
SQL Serverオブジェクトエクスプローラーが表示されていない場合は、メニューバーの[表示]-[SQL Serverオブジェクトエクスプローラー]をクリックしてください。
SQL Serverに接続するために、SQL ServerオブジェクトエクスプローラーのSQL Serverを選択し、右クリックから[SQL Serverの追加]を選択します(図9)。サーバーへの接続ダイアログに接続情報を入力し接続します。
接続が完了すると、SQL Serverオブジェクトエクスプローラーにデータベース一覧が表示されます(図10)。
2. データベースに新しいテーブルを追加し、データベースに反映させる
データベースにテーブルを追加するために、[テーブル]で右クリックし、[新しいテーブルの追加]をクリックします(図11)。
テーブルデザイナーが表示されます(図12)。画面上部はデザイナーで、画面下部はクエリエディターです。デザイナーでの操作結果がクエリエディターに自動的に反映されます。クエリエディターの記述がデザイナーに自動的に反映されるようになっており、双方向で連動しています。デザイナーの使用方法は、SQL Server Management Studioと同じように列名とデータ型、Null許容を設定します。
SQL Server Management Studioと異なるのは、インデックスやCheck制約、トリガーなどです。テーブルデザイナーの真横に表示されていますので、作成した項目の上で右クリックをすると追加するためのメニューが表示されます(図13)。
テーブルデザイナーの操作結果をデータベースに反映させるには、デザイナーの上部にある[更新]ボタンをクリックします(図14)。
データベース更新のプレビューダイアログ(図15)が表示されます。内容に問題が無ければ、[データベースの更新]ボタンをクリックします。配置スクリプトを確認してから実行したい場合は、[スクリプトの生成]ボタンをクリックします。
更新結果は、データツール操作ウィンドウに表示されます(図16)。