テクマトリックスは7月30日、サービス・アプリケーション仮想化ソリューション「Parasoft Virtualize」(開発:米Parasoft Corporation)を国内で販売開始した。日本語化、ユーザーサポートも同社が手掛ける。
Parasoft Virtualizeは、サービスやデータベースの入出力を仮想化することにより、ソフトウェアテストにおけるスタブ作成、テスト環境の構築・管理を容易にする製品。さまざまなシステムが相互接続し複雑さが増している昨今のITシステムにおいて、開発期間の短縮や工数削減といった効果が期待できる。
仮想化したサービス(スタブ)を「仮想アセット」という単位で管理しており、稼働しているシステムのトラフィックやログから自動生成したり、WSDLやXMLスキーマなどの定義ファイルから新規に生成したりと、効率よくテスト環境を構築できるように工夫されている。CSVやExcelのファイルをデータソースとして利用する、ロジックを組み込んで動的なレスポンスを返す、レスポンスを調整して高付加状況をシミュレートするといったことも可能。
Webのユーザーインターフェイスも用意されており、仮想アセットの管理、実システムとの切り替えなども、GUI操作で簡単に行える。Parasoft SOAtestと連携すれば、機能テストや回帰テストを自動化することもできる。
テクマトリックスによると米国では、Parasoft VirtualizeはParasoftの製品群の中でもっとも売上が伸びている製品で、先月Jolt Awardsも受賞した(米Dr. Dobb's Journalが毎年優れた技術書や開発ツールを選出している)。
サポートプラットフォームはWindows 2000、Windows Server 2003、Windows XP、Windows Vista、Windows 2008、Windows 7で、年間ライセンスで提供される。価格、詳細については要問合せ。
【関連リンク】
・Parasoft Virtualize
・Jolt Awards: Utilities
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
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