GUIのデザイン
では、フォームを作成していきます。
今回のプログラムでは、GcTabControlコントロールのさまざまな機能の中から、通常のタブページではなくウィザード機能を持たせたタブページを作成します。
アプリケーションとしては、帳票作成アプリケーションを想定しウィザードによって帳票を作成する、というアプリケーションを作成しますが。あくまでもウィザードを作成するのが目的なので、実際の帳票作成機能までは組み込みません。
ウィザードは、フォームで作ろうとするとプロジェクトがフォームだらけになってしまいます。
GcTabControlコントロールを使えば、必要なだけのタブページを追加し、ページナビゲーションの処理を作成するだけで済みます。見た目も、よくあるウィザードのデザインに簡単に仕上げることができます。
GcTabControlコントロールの設定もとても簡単で、LayoutStyleプロパティを「Wizard」に設定するだけで、タブのないマルチページのタブコントロールとして使うことができます。
フォームのデザイン
フォームは2つ使用します。プロジェクトにWindowsフォームをもう一つ追加し(Form2)、これをメインとします。Form1は、ラベルとボタンだけで、このForm2を呼び出す機能を持つだけです。
Form2にはGcTabControlコントロールを配置し、4つのタブページを使用してウィザードを作成します。
各ページには、いろいろな標準コントロールを組み込み、ボタンによってタブページ間の移動をするようにします。
従って、GUIとしては2つのフォームと4つのタブページをデザインすることになります。使用するコントロールと配置は画像を参照してください。
なお、ImageListコントロールはボタンのアイコン表示に、FolderBrowserDialogコントロールはフォルダの選択に使用します。
タブページのデザイン
4つのタブページには、それぞれ画像のようなコントロールを配置します。重要なのは、GroupBoxコントロールのサイズと表示位置、[戻る][次へ]のButtonコントロールのサイズと表示位置を4ページともきちんと揃えることです。これが揃っていないと、プログラム実行時にページを移動する際にコントロールの位置が動いてしまって、とても見づらいウィザードになってしまいます。