プレ印字の用紙にデータのみ印字する
ここでは、プレ印字の用紙にデータのみ印字する方法について説明します。付属のサンプルは、「02_プレ印字の用紙にデータのみ印字する.rdlx」をご参照ください。
TargetDeviceプロパティ
レイヤーのTargetDeviceプロパティは、レイヤーの出力先を設定します。この機能を利用して、プレビューではプレ印字用紙を含めたすべてのレイアウトを表示し、一方、印刷時にはデータのみ印字する、といった使い方が簡単にできます。
TargetDeviceプロパティは、以下の値を組み合わせて設定します。
None
レイヤーを出力しない
Screen
プレビューに出力する
Paper
印刷に出力する
Export
エクスポートに出力する
All
プレビュー、印刷、エクスポートに出力する
印刷時に出力しないレイヤーの場合は、[Paper]のチェックをはずします。
TargetDeviceプロパティの設定
プレ印字された用紙のサンプルとして、会社のロゴが表示されたハガキを使用します。
デフォルトのレイヤー(default)には、印刷するデータ(郵便番号、住所、氏名など)を表示するレポートアイテムを配置します。このレイヤーのTargetDeviceプロパティは、「All」に設定します。
次に、レイヤーを追加し、レイヤー名を「プレ印字用紙」に設定します。「プレ印字用紙」レイヤーには、プレ印字用紙のレイアウト(郵便番号の枠線や会社ロゴ)を表示します。このレイヤーは印刷しないため、TargetDeviceプロパティで[Paper]のチェックをはずします。
注
付属のサンプルではレポートアイテムを配置して作成していますが、実際には「画像トレース」サンプルと同様、スキャンした画像を使ってもかまいません。
以上の設定により、プレビュー時にはプレ印字用紙を含めた全体のレイアウトを表示し、印刷時には必要なデータだけプレ印字用紙に印字することができます。