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Vista時代のプログラミングモデル .NET Framework 3.0入門

WPF(Windows Presentation Foundation)+XAML入門 後編

Vista時代のプログラミングモデル .NET Framework 3.0入門(2)


データバインド

 次のお題はデータバインドです。

 アプリケーションでデータベースやWebサービスから取得したデータを扱うケースは大変多くなってきました。よく使用される帳票機能を実装するのに、通常は「フィールドごとにデータ取得→コントロールに代入」といったソースコードを記述する必要があります。

 こうした冗長なコードを省略するため、近年多くのWebフレームワークではデータバインドという機能が採用されています。WPFでも、所定の書式をXAML中に指定しておけば、ソースコード記述無しにデータベースなどのフィールドの値を表示することができます。今回はRSSを取得してそのタイトル一覧を表示する、「RSSタイトルリーダー」をソースコード実装無しで実現します。

プロジェクト作成&XAMLコード記述

 スタンドアロンWindowsアプリケーションの項と同様に新しいプロジェクトを作成します。プロジェクト名は「DataBindXAMLApp」とします。今回もツールボックスでサポートされていないコントロールを使用するので、Window要素以下のXAMLコードを変更します。ルート要素のx:Class属性の値は「プロジェクト名.クラス名」となるので、異なるプロジェクト名を使用した場合は適宜読み替えてください。

Window1.xaml
<Window x:Class="DataBindXAMLApp.Window1"
    xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
    xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
    Title="DataBindXAMLApp" Height="300" Width="600"
    >
  <Grid>
    <Grid.Resources>
      <XmlDataProvider x:Key="rss" 
          Source="http://codezine.jp/rss/new/20/index.xml" />
    </Grid.Resources>
    <StackPanel Orientation="Horizontal" HorizontalAlignment="Center">
      <ListBox Name="titleListBox" Height="200" 
          ItemsSource="{Binding Source={StaticResource rss}, 
                        XPath=//item/title}">
      </ListBox>
    </StackPanel>
  </Grid>
</Window>

実行

 RSSタイトルリーダーの実装は以上です。F5キーを押して実行すると、次のようにCodeZineのRSSを読み込んでタイトル文字列をリスト表示します。

RSSタイトルリーダー実行
RSSタイトルリーダー実行

 20行足らずのXAMLコードでRSSタイトルリーダーが完成しました。ソースコードは1行も記述していません。

処理内容の説明

 CodeZineのRSSのURIがXmlDataProvider要素のSource属性として書いてあることから、このコントロールがデータ取得を行っていることは想像できると思います。XmlDataProviderコントロールはURIで指定されたリソースを、特定のキー文字列(ここではrss)に割り当てます。RSSの取得はこのコントロールだけで完結します。なお、XmlDataProviderはURI指定によるネットワーク経由でXMLを取得する以外に、子要素として直接XMLを記述してリソースに割り当てることもできます。

 一方表示側のリストボックスでは、ItemsSource属性がポイントです。XAMLでデータバインドを行う際は、{}を使った特別な記法を用いて指定します。ここでは、先ほどデータを割り当てたrssというキー文字列で対象リソースを、//item/titleというXPathでRSS内のタイトル文字列を指定し、リストボックス中に一覧表示しています。

 WPFでのデータバインド対象はXMLに限られておらず、リレーショナルデータベースや任意の.NETオブジェクトもリソースとして用いることができます。今回はRSSタイトル文字列のみを取得しましたが、XAMLコントロールを上手に組み合わせることで、ほとんどソースコードを記述することなく、簡単なRSSリーダーの実装も行うことができるでしょう。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 土井 毅(ドイ ツヨシ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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