米Apacheソフトウェア財団の「Storm」開発チームは、最新安定版の「Storm 1.0.0」を4月12日(現地時間)に公開した。
「Storm」は、Hadoopを利用したオープンソースの分散型処理システムで、大量データのリアルタイム処理に対応している。
今回リリースした「Storm 1.0.0」では、従来バージョンと比較して16倍以上の高速化を実現するとともに、レイテンシを60%以上削減した。トポロジーのパフォーマンスは、ユースケースや外部サービスへの依存性などによっても異なるが、もっとも一般的なユースケースにおいても、3倍のパフォーマンス向上を実現している。
新機能としては、ワーカーのハートビート処理のためのオプションのデーモンである「Pacemaker」を備えており、ワーカーからの大量のハートビートをメモリ内で処理し、ディスク容量やトラフィックへの負担を軽減する。
このほか、トポロジー間でのファイルの共有を可能にするDistributed Cache APIや、クラスタ上で複数のNimbusインスタンスを稼働し、Nimbusノードが失われた際のリーダーの選出や、任意のタイミングでのNimbusノードの出入りに対応したHA Nimbus、ウィンドウ長やスライディングインターバルを設定できるネイティブなウィンドウストリーミングAPIなど、多彩な新機能を備えている。
【関連リンク】
・Apacheソフトウェア財団(英語)
・「Storm」(英語)
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