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クラウドネイティブ時代のデベロッパー生存戦略

「メルカリ アッテ」でなぜGCPが採用されたのか? ソウゾウ 鶴岡達也さんに聞く

クラウドネイティブ時代のデベロッパー生存戦略 第4回(中編)

メルカリでも一部機能をGAEに移行中

吉羽 ちなみに、ソウゾウでGAEを使ったノウハウを、メルカリ側にも逆輸入する考えもあるのでしょうか?

鶴岡 あります。GCPに東京データセンターができ、やりやすい環境が整いました。メルカリのサービスの中にある一部の機能のみ、例えばバナーを表示する部分などにGAEを使うことを検討しています。

吉羽 ある意味、マイクロサービス化していくということですね。

鶴岡 そうです。いま取り組みはじめているところですが、インフラをきっちり用意しないといけないとなると、気が進まないと思うんですよ。インフラが2セット必要になるし。ですが、GAEであれば……。

吉羽 アプリを書き換えて乗せればいいだけですからね。

鶴岡 そうなんです。メリットしかない。メルカリ本体は機能が減って、より単純になるし。

吉羽 保守性も上がりますよね。

鶴岡 で、切り出したほうは切り出したほうで独自にアップデートしていける。メルカリは今エンジニアが80人ほどのチームなんですけど、今後大規模化していくと、1つの巨大プロジェクトを同時に開発するよりは、分割できそうなところは切り出していったほうが良い。

吉羽 なるほど。王道中の王道ですね(笑)。

AWSは日本リージョン発表前から利用経験があった

編集部 ちなみに鶴岡さんは、メルカリにジョインする前のスタートアップ時代からAWSを使われていたそうですね。いつ頃から使っていたのでしょうか?

鶴岡 AWSは初期から使っていました。1社目ではまだAWSがなかったので、さくらの専用サーバを使いましたが、2社目を作った時には、AWSにまだ日本リージョンが出ていないなか、クラウドの特性が良いなと感じたので、東海岸のリージョンで使っていました。

 自分で会社をやっていた関係から、費用対効果を気にするんですよ。サーバの値段はいくらで、メモリを足すといくら増えてとかをシビアに見ていった上でどの技術を使うか選んだ結果、AWSを選びました。AWSを使いたいからではなく、費用対効果で選んだ時に、AWSが優れていたんです。その時代に流行る技術というのは、多くの人が合理的に考えて選ばれていった結果なのかなと思いますね。

編集部 AWSをずっと使ってきたのもあって、GCPもあまり抵抗なく使っていけたのでしょうか?

鶴岡 それもあると思います。AWSとGCPの提供する機能を比較して、差分を覚えていくことができるので。ただしGCPの方が機能は絞られており、コンソールも親しみやすいため、AWSの経験がなかったとしても抵抗なく使えると思います。

吉羽 クラウドを使うっていうことに対する抵抗のなさという意味では、AWSをやっててよかった部分はあるでしょうね。

鶴岡 そうですね。クラウドかオンプレミスかという対立で考えるのではなく、それぞれの特性を理解した上で技術選択ができています。

――後編につづく:後編では、これからクラウドを使いこなしていきたい方に向けて、いかにして新しい技術にキャッチアップするかについて伺いました。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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吉羽 龍太郎(Ryuzee.com)(ヨシバ リュウタロウ)

 クラウドコンピューティング、DevOps、インフラ構築自動化、アジャイル開発、組織改革を中心にオンサイトでのコンサルティングとトレーニングを提供。 認定スクラムプロフェショナル(CSP) / 認定スクラムマスター(CSM) / 認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO)。Developers Summit 2016ベストスピーカー(1位)。 著書に『Amazon Web Services企業導入ガイド』(マイナビ)、...

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