こんにちは。オイシックス株式会社でAndroidアプリエンジニアをやっている、篠原弘光(@shanonim)です。
本業の傍ら、dotstudio株式会社でテクニカルライターを担当しながら、アプリ開発とIoTの両分野でモノづくりをやっています。
AndroidエンジニアにとってのIoT
ITの世界でIoTがバズワードになって久しいですが、Web業界のエンジニア、特にAndroidエンジニアにとっては、まだまだ馴染みの薄いワードというのが実情です。
Android開発者の友人に聞いてみても、「IoTに興味はあるけど、何から始めたら良いかよくわからない」という意見をよく耳にします。ハードウェアを扱うモノづくりはソフトウェア開発とは違う知識が必要ですし、開発言語も異なるためにハードルがあります。
そんな開発者の方のために、今回はAndroid×IoTの分野で活躍が期待されているデバイスをご紹介します。
Waffleとは
「Waffle」は、Arduinoをベースにした開発ボードです。
Micro-USB端子が実装されており、端子の対応するAndroid端末に直接ボードを装着することが可能です。おそらく現行のAndroid端末は大半が対応しています。
Waffle
- 正式名称:Waffle(わっふる)
- バッテリー:非搭載
- 電源供給方法:Micro-USB給電
- Wi-Fi:非搭載
- Bluetooth:非搭載
- 予定販売価格:4000~6000円(税抜)
- クラウドファンディング価格:3500円(送料・税込)
Arduino互換
WaffleはArduino互換の開発ボードです。後述しますが、Arduino IDEでの開発に対応しています。 電子工作に慣れ親しんでいる人にも、初めての人にも優しい設計です。
Androidから呼び出し可能
Android端末のMicro-USBポートに直接差し込むことでAndroidアプリ側からセンサーの値を取得することができます。 Android開発者の知識を使いセンサーデータにアクセスできるので、普段アプリ開発をしている人にも抵抗は少ないと思います。
PocketDuinoを参考に製作
もともとWaffleは「PocketDuino」という開発ボードを参考に作られています。
PocketDuinoで利用できたサンプルなどの資産を有効活用できます。
Groveセンサー対応
WaffleとPocketDuino、どちらも基本的な機能は似ていますが、Waffle最大の特徴はGroveセンサーを使うことができる点です。
WaffleはGroveセンサーに対応したコネクタを最初から備えているため、難しい配線やはんだ付けをすることなくケーブルを挿すだけで簡単に電子工作を始めることができます。