Waffleの使い方
Waffleを使うためには、2つのプログラミングが必要です。
- Arduinoプログラム:WaffleがGroveセンサーを使うために必要になります。
- Androidプログラム:Waffleから情報を受け取って表示するために必要になります。
1. Arduinoプログラミング
先程の写真にも登場した、Grove温湿度センサーを例に説明します。こちらのセンサーは、開発元のSeeed Studio以外にも日本の電子部品通販サイト(秋月電子・千石電商など)で簡単に購入することができます。
サンプルプログラムは、以下のURLのページ下部で公開されています。
プログラムの書き込みには「Arduino IDE」というエディタが必要です。以下のURLからダウンロードしましょう。
IDEがダウンロードできたら、サンプルプログラムをWaffleに書き込んでいきたいと思います。 書き込みの際は、ボードとプロセッサを下記のように指定してください。
- ボード: “Arduino Pro or Mini”
- プロセッサ: “ATmega328 (5V, 16MHz)”
PCのUSBポートにWaffleを挿し込んでサンプルプログラムを書き込みますが、micro-USBのままでは挿すことができません。写真のような変換コネクタがあると便利です。
プログラムの書き込みに成功すると、コンソールに完了メッセージが表示されます。
Waffleの「A0」コネクタにGROVE温湿度センサーをセットし、Arduino IDEのシリアルモニタを確認すると、温度と湿度の情報取得を確認することができました。
2. Androidプログラミング
次に、Waffleを直接装着できるAndroidスマートフォンを使ってプログラミングをします。
PC上のシリアルモニタ(Arduino IDE)でWaffleからの情報を確認することができましたが、アプリでこの情報を見れるようにするということは、このPCがスマートフォンに置き換わるというイメージが一番わかりやすいかもしれません。
Androidスマートフォンと開発ボード間で通信を行うためには、「PhysicaloidLibrary」というライブラリを使用します。ライブラリ側で用意されたシリアル通信のAPIを使用することで、簡単にデータ通信を行うことができます。
Androidスマートフォン用アプリのサンプルプログラムは、下記にアップロードしています。
おわりに
Groveセンサーは今回紹介したアルコールセンサー、温湿度センサーの他にも、
- 水分センサー
- CO2センサー
- ほこりセンサー
- 心拍センサー
など、めずらしいセンサー機能を多くサポートしています。 元々スマートフォンには加速度センサーや照度センサーが搭載されていますが、Waffleを使うことで既存のスマートフォンにはない新しいセンサーを加えることが可能です。 センサーから取得した情報をアプリ上で加工することも可能ですし、アプリからネットワークに接続すればインターネット上の様々なサービスとコラボできるかもしれません。 アプリ×IoTの事例はまだまだ少ないですが、Waffleを使えば両者の強みを活かして新しいアイディアを実現することができると思っています。
Waffleはハードウェアエンジニアの浜谷光吉さんとdotstudioで共同開発しています。現在、Kibidangoにてクラウドファンディングを実施中です。クラウドファンディング価格でWaffleを入手できます。興味のある方はぜひ支援して頂けたらと思います。