Vercelは11月4日、同社が提供するWebアプリ開発向けの生成AIツール「v0」のSnowflake向け統合を発表した。これにより、開発者はv0とSnowflakeを接続し、Snowflake内のデータを用いたNext.jsアプリケーションを簡単に構築できる。
今回の統合では、まずv0のチャット機能を通じてSnowflake内のデータに関する質問を自然言語で行える。認証はOAuth経由で行われ、v0はユーザーのSnowflakeアカウント権限に基づき必要なデータへアクセスする。これにより、開発者はスキーマの確認やテーブルの探索、データの詳細説明などが会話形式で可能となる。
また、v0は自然言語の要望に応じて、Snowflake内のデータを取り扱うNext.jsアプリケーションとAPIルートを自動生成する。これにより、リアルタイムなダッシュボードや在庫管理ツール、カスタマー分析アプリケーション、財務報告インターフェイスなど、データ駆動型の業務ツール開発を効率化できる。
アプリケーションのデプロイ時には、Vercel独自のセキュアなアーキテクチャによりアプリケーション層と認証部分が管理され、計算処理はSnowflake環境内部で行われる。この構成により、データはSnowflakeを離れることなく、既存のセキュリティポリシーやアクセス権限がそのまま適用される。個別のセキュリティ審査や追加インフラ構築の必要もない。
現在、早期利用希望者向けのウェイティングリスト登録が開始されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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