同じツリー構造を持つファイルシステムですが、WindowsのファイルシステムとUNIXのファイルシステムとでは、概念が違うところがあります。
Windowsは、ひとつのディスクやCD-ROMといった装置を、論理ボリューム(「C:」とか「D:」といったもの)という単位に分けている点です。
UNIXの場合は、すべてのファイルやディレクトリは、ルートディレクトリから始まるといいましたが、CD-ROMなどはどのように指定するのでしょうか?答えは、論理的に関連付けるです。この論理的な関連付けのことをマウントといいます。少々わかりにくいでしょうから、もう少し具体的に書くと、例えば「/mnt/cdrom」ディレクトリと「/dev/cdrom」(CD-ROMを表す特殊ファイルといいます)を関連付けて、「/mnt/cdrom」ディレクトリの中に、あたかもCD-ROMの中身そのものがあるように見せるわけです。
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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