ddコマンドは、ファイルをコピーします。
この時、「INFILE」と「OUTFILE」に特殊ファイルを指定することで、入出力装置間でのコピーを行うことができます。また、「INFILE」に特殊ファイルを指定し、「OUTFILE」に通常のファイルを指定することで、フロッピーなどのイメージをファイルに出力することができます。そして、その逆のコピーを行うことで、フロッピーの復元を行ったり複製を作成することができます。
特殊ファイルとは、フロッピーやCD-ROMなどの入出力装置をファイルのようにアクセスするためのファイルです。入出力装置の他に、ディスク上のパーティション(使用目的に応じてディスクを間仕切りしたもの)もこの特殊ファイルによってアクセスすることが可能です
フロッピーディスクに入っているデータを先頭から順にディスク上のファイルとして格納したものがイメージです
- ① if=INFILE
- 「INFILE」に指定したファイルの内容をコピーします。省略時には、標準入力の内容をコピーします。
- ② of=OUTFILE
- 「OUTFILE」に指定したファイルにコピーします。省略時には、標準出力にコピーします。
- ③ bs=BYTE
- コピーするバイト数を「BYTE」に指定します。
- ④ count=TIME
- コピーする回数を「TIME」に指定します。
# dd if=/dev/fd0 of=fd count=2616
フロッピーのイメージをファイル「fd」に出力読み込んだブロック数は 2616+0
書き込んだブロック数は 2616+0
ここでコピー元フロッピーとコピー先フロッピーを交換する# dd if=fd of=/dev/fd0 count=2616
ファイル「fd」の内容をフロッピーに出力することでコピーができる
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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