df [-a] [-k|-m|-g] [-t FSType] [-l] [FreeBSD]
df [-a] [-k] [-F FSType] [-l] [Solaris]
dfコマンドは、ファイルシステムのディスクの使用状況を表示します。表示する内容は、ファイルシステムの名前、割りあてサイズ、使用領域サイズ、空き領域サイズ、使用率、マウントポイントです。
割りあてサイズとは、ファイルシステムを作成する時に指定するファイルシステムの大きさそのものであり、入れ物の大きさと考えるとわかりやすいと思います。使用領域サイズは、現在なんらかの意味あるデータが格納されている場所のサイズで、先の例でいえば、入れ物に入っている水の容量のようなものです。空き領域サイズは、まだデータが書き込みできる場所のサイズで、同様に例で考えると入れ物にあとどのくらい水が入るかということです。つまり、割りあてサイズ≒使用領域サイズ+空き領域サイズとなります
CD-ROM装置などを使用する場合、マウントという操作によってファイルシステムと装置を関連付けするということします。マウントポイントとは、その装置とファイルシステム上のどこを関連付けるかということを表すものです
- ① -a
- すべてのファイルシステムのディスクの使用状況を出力します。
- ② -k
- 使用領域や空き領域などのサイズを、キロバイト(KB)単位で表示します。
- ③ -m [FreeBSD][Linux]
- 使用領域や空き領域などのサイズを、メガバイト(MB)単位で表示します。
- ④ -g [FreeBSD]
- 使用領域や空き領域などのサイズを、ギガバイト(GB)単位で表示します。
- ⑤ -T [Linux]
- ファイルシステムタイプも表示します。
- ⑥ -t FSType [Linux][FreeBSD]
- 「FSType」に指定したファイルシステムのディスクの使用状況だけを表示します。
- ⑦ -F FSType [Solaris]
- 「FSType」に指定したファイルシステムのディスクの使用状況だけを表示します。
- ⑧ -l
- ローカルホストに接続されたファイルシステムのディスクの使用状況だけを表示します。
ファイルシステムにはその管理方法によってさまざまな種類がありますが、ファイルシステムタイプとは、それらファイルシステムの種類のことです
$
$ df -k -T
空き領域などのサイズをキロバイト単位で表示。オプション「-T」を指定すると、ファイルシステムタイプも表示Filesystem タイプ 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
/dev/sda2 ext3 12721460 4773156 7302092 40% /
/dev/sda1 ext3 124427 17559 100444 15% /boot
none tmpfs 127692 0 127692 0% /dev/shm
/dev/sdb1 ext3 8768128 675440 7647288 9% /pub
/dev/sda5 ext3 2063504 32880 1925804 2% /tmp
/dev/sda3 ext3 2063536 202732 1755980 11% /var
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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