foldコマンドは、ファイル内容を、各行ごとに指定した桁数で折りたたんで出力します。折りたたむとは、指定した桁数ごとに改行を入れて体裁を整えることです。
桁とは、行の中で左端の文字から何番目の文字かということを表します。ただし、タブや改行などの特殊な文字は、通常1桁ではなく複数の桁を持ちます
- ① -b
- 桁数をバイト数で指定します。デフォルトではタブは5桁ですが、このオプションを指定すると、1桁となります。
- ② -w WIDTH
- 折りたたむ桁数を「WIDTH」で指定します。このオプションを省略した場合は、80桁を指定したことになります。
- ① FILE...
- ファイル内容を折りたたむファイルのパスを指定します。複数のファイルを指定する場合は、それぞれのファイルのパスをスペースで区切って指定します。省略した場合は、標準入力から読み込みます。
[takeda]$ cat file01
....*....1....*....2....*....3....*....4....*....5....*....6
ファイル「file01」の内容[takeda]$ fold -w 20 file01
ファイル「file01」の内容を20桁ごとに折りたたんで表示....*....1....*....2
....*....3....*....4
....*....5....*....6
[takeda]$
[takeda]$ cat file02
....*....1....*....2
TABT TABT END
ファイル「file02」の内容[takeda]$ fold -w 8 file02
ここでは便宜上タブを「T」と表記している
ファイル「file02」の内容を、各行ごとに8桁で折りたたんで表示....*...
.1....*.
...2
TABT
タブは5桁なのでTABの3桁と合わせて8桁TABT
END
[takeda]$ fold -b -w 8 file02
ファイル「file02」の内容を、各行ごとに8桁で折りたたんで表示....*...
タブや改行も1桁とする
.1....*.
...2
TABT TABT
タブを1バイトで換算し、折りたたんでいるEND
表示はタブコードが有効なので5桁として表示される
[takeda]$
catコマンド
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本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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