expandコマンドは、FILE...
に指定したファイル内容のタブをスペースに置き換えて出力します。
タブは、表示した時の間隔がエディタなどのプログラムによって異なります。そのため、ファイルの作成者がタブを用いて整形しても、環境によっては、まったく異なる見え方をする場合があります。そのような場合に、expandコマンドを使って、スペースに置き換えることで、その違いをなくすことができます。
エディタとは、テキストファイルを編集するためのプログラムです。ファイルを1行ずつ読み込んで編集していくエディタをラインテキストエディタといい、端末画面全体を使って編集するエディタをフルスクリーンエディタといいます
タブは1バイト文字で、タブを使うとファイルに使用する文字コードの数を少なくすることができる利点があります。タブを使うかスペースを使うかは、それぞれの利点と欠点とを考えて決定するとよいでしょう
- ① -t TAB
- ひとつのタブを「TAB」に指定した数のスペースと置き換えます。省略時は8個のスペースと置き換えます。
- ① FILE...
- タブをスペースに置き換えるファイル名を指定します。ワイルドカードでの指定も可能です。
[takeda]$ cat f01
....+....+....+....+....+
a 001
ファイル「f01」の内容[takeda]$ expand f01
「a」と「001」の間にタブがひとつある
....+....+....+....+....+
a 001
「a」と「001」の間のタブが8つのスペースになった[takeda]$
[takeda]$ cat f01
....+....+....+....+....+
a 001
[takeda]$ expand -t 4 f01
....+....+....+....+....+
a 001
「a」と「001」の間のタブが4つのスペースになった[takeda]$
関連タグ
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
All Contents copyright © 2003-2009 Odyssey Communications Inc., Shoeisha Co., Ltd.