米Googleは、Android上でのKotlinによる開発をより円滑にするための拡張機能セット「Android KTX」のプレビュー版を、2月5日(現地時間)に公開した。
「Android KTX」は、Androidフレームワークとサポートライブラリ上にAPIレイヤーを提供することで、Kotlinでのより自然な開発を可能にしている。
「Android KTX」では、より簡潔にKotlinのコードを書けるようになっており、たとえばUri.parse(uriString)を呼び出す場合、通常なら
val uri = Uri.parse(myUriString)
と書くところ、「Android KTX」では
val uri = myUriString.toUri()
のように、より自然に記述できる。
ほかにも、SharedPreferencesの編集は通常なら
sharedPreferences.edit() .putBoolean(key, value) .apply()
のような記述になるところ、「Android KTX」では
sharedPreferences.edit { putBoolean(key, value) }
という記述となる。
「Android KTX」は、Androidサポートライブラリの将来バージョンでも使用されるパッケージ名の接頭辞、androidx.*を使っており、プラットフォームに付属するAPIであるandroid.*と区別される。なお、androidx.*はAndroidのさまざまなバージョンで動作するアプリ開発者向けの静的ライブラリを指す。
今後は、ユーザーからのフィードバックやコントリビュートを取り入れつつAPIの開発を進め、安定性や互換性が確保された段階で「Android KTX」をAndroidサポートライブラリとしてリリースする予定となっている。
【関連リンク】
・Android開発者向けページ
・「Android KTX」(英語、GitHub)
・Kotlin(英語)
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